東北学院大学

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第9回 情報科学シンポジウム 「宇宙科学と情報科学 ~ブラックホールから宇宙の歴史へ~」開催

2016年01月15日

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 2016年1月8日(金)、東北学院大学教養学部情報科学科による、第9回 情報科学シンポジウム 「宇宙科学と情報科学 ~ブラックホールから宇宙の歴史へ~」が開催されました。

160113-3_02.jpg 昨年に引き続き宇宙に関するテーマで行われた講演は、まず教養学部情報科学科村上弘志准教授による「色」の説明から始まりました。参加者全員に「グレーティングシート(回折格子)」が配付され、そのシートを通して白熱灯をみると「白」は実際には、「赤」、「青」、「緑」の光の三原色から成り立つことが分かるというものです。そして話題は星の表面温度による色の違いに移り、その後、京都大学の上田佳宏准教授に講師がバトンタッチされました。

160113-3_03.jpg 人工衛星でブラックホールなど宇宙科学の研究を行っている上田准教授は、普通の星よりさらに高温のブラックホール周辺などではX線の「色」の光が出るという話から、新しいタイプのブラックホールの発見や、「Nature」で発表されたばかりのブラックホールの「またたき」の観測結果などを紹介しました。そして、遠方のブラックホールを見つけることで、ブラックホールの成長の様子やさらには銀河の進化を調べることができ、最終的に「ブラックホールから宇宙の歴史」を探ることにつながる、という今回のテーマに関する研究成果の解説で講演が締めくくられました。

 参加者の中には宇宙科学に精通された方も多く、講演終了後に2人の講師に熱心に質問する姿がみられました。

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 上田准教授、村上准教授は、2月12日に打ち上げ予定の、JAXA X線天文衛星「ASTRO-H」の開発にも参加しています。X線での宇宙観測を飛躍的に進めるべく開発された新世代のX線天文衛星「ASTRO-H」。詳しくは下記JAXA特設サイト、プロジェクトサイトをご覧ください。

○X線天文衛星 ASTRO-H 特設サイト
 X線天文衛星 ASTRO-H プロジェクトサイト

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