2016年05月18日

　　5月14日、前文化庁長官で東京大学名誉教授の青柳正規氏を講師にお招きし、「東北学院創立130周年記念講演会」が押川記念ホールにて開催されました。『自然と人間、そして自然科学』と題した講演の中で、青柳氏は、人口と経済の密接な関係、地球規模で考えなければいけない環境問題、現代と同じように1600年前にも起こっていた難民問題、世界飢餓を救う新種米の開発などにふれ、「自然科学の発展は大事ですが、それと同時に人間や自然や野生動物、あるいは環境をトータルに考えて、その中でどのように持続可能性社会を作っていくのかを考えていかねばなりません。若い人たちやこれから生まれてくる人たちが100年後に幸せで充実した生活を送れるよう、要素還元論の対極にあるホーリズム（全体論）をもう一回みんなで話し合いましょう」と結びました。