東北学院大学

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仙台市街地を通る2本の活断層と伏在断層帯

2016年05月30日

 5月26日、地域構想学科松本秀明教授とゼミ生2人(3年)と実習生5人(2年)合わせて7人は、仙台市内を縦横に走る活断層「長町-利府断層」のフィールドワーク現地調査発展実習を実施しました。
 長町-利府断層は、村田町から仙台市を通り、利府町に延びる全長約20~40キロの活断層群を言います。当日は学生たちがJR仙石線「陸前原ノ町」駅改札口に集合、松本教授から調査内容について説明が行われました。
 実習の目的は、活断層「長町―利府線」ならびに「大年寺山断層」を地形(断層崖)から把握するとともに、近年明らかになりつつある伏在断層(地表では確認できないが地下に埋没して存在する断層)の存在を知るためのものです。
 徒歩で「陸前原ノ町駅」を出発し、長町-利府線の断層崖を登り、国道45号線から北西に進み、原ノ町小学校(指定避難所)方面、さらに原ノ町小学校裏の大年寺山断層で出来た崖(断層崖)を通り、その断層崖を進みながら清水沼公園までの範囲に渡り現地調査を行いました。
 松本教授は、これまで、教養学部地域構想学科の実習等で学生たちと作成した活断層分布図(あくまでも地表で見える断層が中心、伏在断層の位置を示す図は現在学生達と作成中)を学生たちと確認しながら、過去の事例をもとに、将来にわたって動く可能性が高い断層の状況について説明し、今後の調査が、防災環境整備に結びつくような調査にしたいと学生たちに訴えていました。

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