平成28年度大学間連携災害ボランティアシンポジウム「被災地でのボランティアニーズの変容と私たちの関わり方」開催報告

2016年12月14日

 12月10日、土樋キャンパスのホーイ記念館において、平成28年度大学間連携災害ボランティアシンポジウム「被災地でのボランティアニーズの変容と私たちの関わり方」が開催されました。

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 地震、台風、噴火などの自然災害は各地で甚大な被害をもたらす一方で、発生直後からたくさんのボランティアが被災地に駆けつけ、復興に向けた懸命な支援活動が現在も行われています。そうした中、被災地・被災者と深く関わってきた大学教授やNPO職員、さらにはボランティアに携わった全国の学生が本学に集い、活動から見えてきた思いや課題などを報告しあい、変わりゆくボランティア活動や関わり方などを見つめ直すことを目的としたのが本シンポジウムです。
 開会に先立ち登壇した松本宣郎学長は「多くの大学との連携のもとで若い諸君らが率先してボランティアに勤しんでいることを後輩達へ伝え、ボランティアは今後どのステージを目指していくのかなど、充実した語り合いができることを祈念します」とあいさつしました。
 

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 最初に行われた基調講演では、「災害支援活動における互恵的相互依存関係~長期的な支援:援助効果と援助成果~」と題して大妻女子大学教授の田中優氏が登壇しました。121の大学で実施されているTABLE FOR TWO(*)や被災者ニーズと支援欲求のずれをマッチングさせるコミュニティ・ゲートキーパーの必要性を訴えました。さらに、大妻女子大学の三宅島育児サークルどるふぃんの活動が三宅島から離島した母親たちとその子どもの心理的負担を軽減し、次の援助に対する動機づけを高められたことなどを紹介。「共に支えあえる関係を意識しすぎてしまうと支援と援助の関係はまわらなくなります。共に恵みあうことをみんなが自然に意識することで“互恵的相互依存関係”が生まれます」と語りました。

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 休憩を挟んだ午後からは、「時間軸の異なる被災地の現状と課題~現地でのボランティアニーズの経時的変化と多様性の再認識~」と題した市民フォーラムが行われました。尚絅ボランティア支援センター長兼尚絅大学短期大学部准教授の川﨑孝明氏からは熊本地震について、そして特定非営利活動法人遠野まごころネット理事の多田一彦氏からは台風被害に遭った岩泉町について、両氏からボランティア活動内容や直面した課題などが報告されました。
 その後は、本学地域共生推進機構特任教授の本間照雄氏がコーディネーターを務め、パネリストに田中氏、川﨑氏、多田氏と本学災害ボランティアステーション学生スタッフ代表の坂口歩夢さんが加わったパネルディスカッション。本学と東北学院中学校・高等学校ほか、全国10大学からボランティア活動紹介と課題が発表されたリレートーク。学生間ワークショップや本学学長特別補佐の佐々木俊三氏が発題者となった討論会など、充実したプログラムによって大学間の連携を深められたと同時に、今後のボランティアのあり方などについて積極的に意見交換できたシンポジウムとなりました。

*TABLE FOR TWO(TFT):先進国の食堂で健康に配慮した低カロリーのTFTメニューを食べると、1食あたり20円が開発途上国の学校給食1食分として寄付される募金活動のこと。