東北学院大学

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ホーイ記念館ホールで言語文化学科「俳優修業ゼミ」の卒業公演『テンペスト』上演

2017年02月22日

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 本学教養学部言語文化学科の下館和巳教授の指導による俳優修業ゼミによる9期生卒業公演『テンペスト』が、2月4日(土)から6日(月)の3日間上演されました。昨年完成したホーイ記念館ホールのいわば「演劇」による“こけら落とし公演”も兼ねた記念すべき公演となりました。下館ゼミではシェイクスピア作品を上演することが毎年のテーマとなっており、この卒業公演が土樋キャンパスで行われるのも今回が初となります。今年はシェイクスピアの最後の作品となった『テンペスト』。最晩年に作家人生のすべてを注ぎ込んだ集大成の作品です。

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 来場者は思い思いに席に着き、静かな期待感の中で開演を待っていました。と、突然の暗転。暗闇の中からゆっくりとスポットライトが二人の女優を照らし、回顧録から物語が始まりました。
 とある無人島を舞台に元王女の魔法使いとその娘や妖精、妖怪が登場。現実と夢、現在と過去が交差しながら、さまざまな場面が展開されていきました。王と王女の一行の船が激しい嵐で難破、漂流の末の嘆き…そして、客席後ろの通路から東北弁の酔っぱらいの登場には、不意を突かれて会場が笑いの渦に包まれました。

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 新しいホールのステージの構造は演劇用ではなく、舞台美術もシンプルな白一色ながら、そんなハンディを吹き飛ばすような工夫と演出、翻案が随所に織り込まれ、シーンごとに観客の想像力にも翼を授けてくれました。
 人間の欲望や裏切り、復讐、憎しみはやがて運命の再会の果てのクライマックスへ。およそ1時間半に及ぶ公演は、悲劇と喜劇がコインの裏表のように回りながら、やがてすべての「赦し」へと昇華され、自由なる魂の解放へと向かいました。
 人間の最も根源的な部分を浮き彫りにした難解な演劇を、9人の学生たちが一人二役をこなしながら、ステージ上にとどまらず会場全体を駆け回り、シェイクスピアが伝えたかった何かを全身全霊を傾けて表現してくれました。

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 終演後、さわやかな余韻に包まれながらゲートへ向かうと、出演者全員がお出迎え。一人ひとりの顔にはこれまでの2年間の結実として「やりきった!」という喜び、そして涙と笑顔が、満面にあふれて輝いていました。

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