東北学院大学

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【短期集中連載】「オリエンテーションリーダー」(第5回)

2018年02月22日

 申込書を提出すると、日を改めて面接が行われます。11月~12月にかけて、一人あたり15分程度、学生課の担当職員数人と個人面接を行います。面接では志望動機や学生生活についてなどを質問して、基本的な考え方や意識の持ち方、コミュニケーション能力などを中心に審査します。リーダーは新入生にとって最初の大学の先輩であり、模範とならなければなりませんし、なにより新入生との円滑なコミュニケーションが大事になりますので、それを見極める面接は非常に重要です。リーダーの対応ひとつで新入生の大学に対する心象が変わることもありますので、大学にとってもリーダーは大切なビジネスパートナーであると言えます。

 面接ではこの他に、説明会では伝え切れなかったリーダー活動の詳細を説明し、残念ながら条件的に活動が難しい学生(平日の日中はほぼ活動があるので、部活動やアルバイトは難しい、など)には、申込を考え直すことを勧めることもあります。また、リーダー活動のポジティブな側面しか見えていないような応募者には、理想と現実のギャップについて丹念に説明し、決して楽しいだけの活動ではないことも包み隠さず伝えます。これは、せっかく採用したにも関わらず、活動途中でイメージのギャップを埋められず辞めていくという、双方にとってマイナスにしかならない事態を避けるためです。実際に、面談途中で申し込みを取り止める学生も中にはいます。

 12月下旬、面接の結果、晴れて採用が内定した学生たちに結果を連絡します。学生たちは書類を受け取り、期日までに複数の書類を用意しなければなりません。これらの書類を過不足なく準備することは、すでにリーダーのトレーニングが始まっていると言えるかも知れません。オリエンテーションが始まれば、彼らは新入生に対して「期日までに必要書類を提出させる」ということを指示する立場になるからです。自分でできないことを、新入生に指示するわけにはいきません。こういった細かいところから、学生課職員による指導は始まっていきます。

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 例年、募集人数以上の応募があるため、残念ながら不採用となってしまう学生も多数出てしまいます。しかし、前年に不採用となっても、また翌年応募して晴れてリーダーとなる学生もいますので、一回であきらめず、ぜひ再びチャレンジして欲しいと思います。リーダーの活動にはそうするだけの価値があると思います。

 

(次回へ続く)