ビジネス・ケース研究受講生による企業訪問調査報告
2018年06月12日
2018年6月8日(金)に、本学経営学部経営学科「ビジネス・ケース研究Ⅰ」(担当教員:村山貴俊教授、折橋伸哉教授、矢口義教教授)の受講生は、企業訪問調査として株式会社阿部長商店(気仙沼市)を訪問しました。
ビジネス・ケース研究は、地域企業を教材として受講生が調査・研究することで、その課題分析をして長期的な持続可能性に貢献する戦略を提案する実践的なアクティブラーニング科目です。また、さらに受講生の戦略提案を調査対象企業の経営者に対して行うのも大きな特徴の1つになっています。
2018年度の前期には、宮城県気仙沼市と南三陸町を主要事業拠点として水産加工業と観光業を展開する阿部長商店がケース対象企業となっています。受講生は同社の事業および地域社会の抱える課題を調査し、最終的に同社代表取締役阿部泰浩氏に戦略提案を行う予定となっています。そのために現地現物で企業ならびに地域の現状を見る必要があることから、上記日程において現地調査を行ってきました。
当日は貸切バスにて本学土樋キャンパスを出発し、まず同社の気仙沼市の工場(気仙沼食品)を訪問しました。鮫肉を用いた魚肉ソーセージ製造、生鮮マグロや炙りサンマなどの工程を見学しました。そして同社の観光施設である気仙沼プラザホテルで昼食をいただき、物販施設の「気仙沼お魚いちば」を見学しつつ、各自新鮮な魚介類のお土産を購入しました。
阿部長商店気仙沼食品 | 工場の玄関で記念撮影 |
熱心に工場の説明をする阿部社長 | 阿部社長を囲んだ昼食風景 |
その後、同社の最大の宿泊施設である南三陸ホテル観洋(南三陸町)に移動し、同ホテルの小野寺支配人より施設の説明、ならびに東日本大震災時の状況についての講義を受けました。その後、施設見学を兼ねて希望する学生には同ホテルの目玉である温泉入浴をさせていただきました。
観洋から眺める志津川湾 | 観洋館内で施設見学をする受講生 |
当日は長時間にわたる訪問調査でしたが、受講生は気仙沼や南三陸町という被災地の現状を知ることができただけでなく、美味しい昼食や温泉などを楽しんだようです。受講生はこれから阿部長商店の成長に加えて、地域社会にも便益をもたらすCSV(共通価値創造)発想の戦略を考案し発表してまいります。なお戦略提案発表会の様子については、後日公開いたします。