東北学院大学

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株式会社プロネクサスによる寄附講義を開催しました

2019年01月26日

 2018年12月4日(火)、11日(火)の2週にわたり、財務諸表分析の授業にて株式会社プロネクサスによる寄附講義を開催しました。今回は「開示情報を利用したビジネスモデルの把握」というテーマで、水沼久雄氏(株式会社プロネクサス常務執行役員、ディスクロージャー制度調査室長兼プロネクサス総合研究所理事長)に講義をしていただきました。この授業では普段、上場企業が開示している有価証券報告書に記載の連結財務諸表を用いて、総資本事業利益率(ROA)や自己資本純利益率(ROE)など指標を用いた量的な分析を行っています。しかし、実際には有価証券報告書は100ページ以上もあり、連結財務諸表以外にも非常にたくさんの情報が詰まっています。そのなかには、企業自ら自社を客観的に分析し、その結果を記述する部分もあります。そして、有価証券報告書は誰でも無料で入手することができるため、企業のことを深く知りたいのであれば利用しない手はありません。では、各企業が記述する文章から私たちはどのように企業の特徴を読み解けばよいのか、講義では実際にある企業を取り上げ、文章から企業の特徴、ビジネスモデルについて一緒に読み解いていきました。
 また、プロネクサスは上場企業の書類作成のサポートなどもされています。もちろん話せる範囲ではありますが、実際の事例などもたくさんお話いただきました。学生はメモを取りながら、なかなか聞くことのできない貴重なお話に熱心に耳を傾けていました。
 この寄附講義を通じて、有価証券報告書の「面白さ」や「楽しさ」が少しでも伝わればと思います。