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文学部歴史学科加藤幸治教授の民俗学ゼミナール活動報告ー石巻市立鮎川小学校での小学生との展示会ー

2019年07月18日

 牡鹿半島の歴史・文化の掘り起しによる復興まちづくりへの貢献を目的とした「文化財レスキュー企画展」が、今年も7月27(土)~8月31日(土)まで石巻市復興まちづくり情報交流館・牡鹿館を会場に開催されます。同展は東北学院大学文学部歴史学科民俗学ゼミナールの学生たちによる企画で、今回で21回目となります。
 これまでに津波で被災して文化財レスキューによって応急処置を終えた暮らしの民具の展示や、100年前のアメリカ人鯨類研究者が撮影した地域の写真など、さまざまなテーマの展示を開催してきました。今回は、今夏牡鹿半島を舞台に開催される芸術祭「リボーンアート・フェスティバル2019」に合わせた企画で、8月4日(日)開催の「牡鹿鯨まつり」にも出展します。
 この企画展では、1950年代の古写真450枚の調査成果を、昨年度末に刊行した100頁を超える報告書をもとに、代表的な写真およそ20点に解説を加えて紹介展示します。今回の学生たちのアイデアは、単に写真と解説を並べた単調な展示にしないために、架空の週刊誌『週刊鮎川』の記事をパネルで制作するというもの。目をひく見出しと当時の写真、地域の人々へのインタビューをもとにした写真の解説を構成したパネルに仕上げて、ユーモアたっぷりの展示にします。
 同ゼミナールは昨年度に続き、今年度も6月から地元の石巻市立鮎川小学校の3・4年生とともに仕上げた昔の暮らしのエピソードを集めた「壁新聞」も、合わせて展示。同小学校では、11月の授業参観日に教室ひとつをまるごと地域の博物館にして公開する「こども鮎川ミュージアム」をつくるワークショップも控えています。
 2019年秋にはこの鮎川地区に、常設商店街と復興国立公園ビジターセンターがオープン予定で、文化面でのまちづくりはこうしたミュージアムに引き継がれる予定です。同ゼミナールを指導する加藤幸治教授はこの施設の展示監修も行っており、文化財レスキュー活動は今年度でひとつの節目を迎えます。
 

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報告書「浜の棟梁・鹿井清介が撮影したくらしと祭り」『東北学院大学論集 歴史と文化』第60号(2019年3月)

 

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鮎川小学校でのワークショップ

 

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老人ホームでの小学校との聞取り調査