東北学院大学

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文化財レスキュー 第21回 鮎川のくらし展「週刊鮎川」出展

2019年08月21日

 2019年度の「文化財レスキュー企画展」は、7月27日から8月31日まで石巻市復興まちづくり情報交流館・牡鹿館(石巻市鮎川)を会場に開催されました。今年の夏は牡鹿半島を舞台に開催されている芸術祭「リボーンアート・フェスティバル2019」に合わせた企画内容で、8月4日開催の「牡鹿鯨まつり」にも出展しました。
 牡鹿半島の歴史・文化の掘り起しによる復興まちづくりへの貢献を目的とし、東北学院大学文学部歴史学科民俗学・加藤幸治教授のゼミ学生たちによる企画で、今回で21回を数えます。会場の牡鹿館では1950年代の古写真450枚の調査成果を、昨年度末に刊行した100ページを超える報告書をもとに、代表的な写真およそ20点に解説を加えて紹介。それも学生たちのアイデアで、架空の週刊誌『週刊鮎川』の記事として雑誌のページをめくるようなイメージのパネル展示となりました。さらに6月から地元の石巻市立鮎川小学校の3・4年生と一緒に仕上げた昔の暮らしのエピソードを集めた「壁新聞」も合わせての展示でした。この鮎川小学校と取り組んでいる展示内容については、11月の授業参観日に教室ひとつを地域の博物館「こども鮎川ミュージアム」として公開される予定で着々と準備が進められています。
 今回の展示内容は10月に石巻市指定文化財「旧観慶丸商店」でも開催されることになっていますのでぜひご覧ください。

 9月、鮎川漁港にオープン予定の、常設商店街と復興国立公園ビジターセンター(仮称)の設置に携わり、文化財レスキュー活動のノウハウは、文化面でのまちづくりとしてこうしたミュージアムに引き継がれることになります。
 加藤教授はこの施設の展示監修も行っており、文化財レスキュー活動は今年度でひとつの節目を迎えるます。今後は東北学院大学歴史学科民俗学ゼミナールの展開してきた文化財レスキュー活動が大きな実りをもたらすことでしょう。
 秋からの展示会、活動については随時ホームページでお知らせする予定です。

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