東北学院大学地域連携センター

お知らせ

日本総合研究所・藻谷浩介氏が基調講演、東北学院130周年記念事業・文部科学省・地(知)の拠点整備事業 地域コーディネーター見本市開催報告


 

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 1月13日、地域課題の解決に取り組む事業所が一堂に会し、知恵を共有することを目的とした、東北学院創立130周年記念事業・文部科学省・地(知)の拠点整備事業「地域コーディネーター見本市」が開催されました。
 開会に先立ち、本学の松本宣郎学長から「創立130周年を迎えたこの機会に、地域に根差した大学として、今回のイベントは大変意味があるものと感じています」とあいさつがありました。
 続いて、地域振興で精力的に研究・著作・講演を行う藻谷氏による基調講演「里山主義に見る地域の持つ潜在能力」がスタート。
 平成合併前の全市町村を訪問してきた藻谷氏から、「東北各地では地元の資源を活かした面白い取り組みが行われています。そのなかでも地元林業を活かした木造の役場や施設の建築物は国内から注目されています。東北は日本初を発信できる場所です」と熱く語りました。また、里山資本主義と国際競争の関係については、日本の国際収支が貿易収支で赤字になっている要因の一つとして、国民の食が海外からの輸入に頼っていることにふれ、「地元の商品や資源を有効に活用することが大切。国際競争を闘うのは里山資本主義である」との持論を展開。藻谷氏の軽快な語り口は、会場の聴衆を惹きつけていました。
 第二部では、地域課題の解決に取り組む県内10事業所による事例報告が行われました。声なき声を具現化した取り組みや世代間を越えた交流の場を提供する取り組みなど、宮城県を代表する事例が多岐にわたり報告されました。各地でコーディネーターが工夫を凝らし、地元住民に寄り添い、地域を盛り上げながら日々奮闘・活躍する様子がうかがえました。
 第三部の情報交換会では、会場エントランスで10事業所のブースが設置され、事例報告で紹介しきれなかった情報やアイディアを参加者間で共有し合い、会場は熱気にあふれていました。「今回の事例報告を我が町でも報告してもらいたい」等と言ったお話しも出ており、この事例による活動の広がりが見え始めていました。
 全体会・総評では、本学教養学部の金菱清教授が「地域には様々な個性を持った人がおり、視点を変えて物事を見ることで、ユニークな仕掛けづくりができるのではないか」と締めくくり、10事業所の更なる展開に期待を寄せ、本イベントは盛況のうちに閉会しました。

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