ストーラー博士講演会「「昇天のキリスト」の教会的意義」

ラーハウザー礼拝堂ステンドグラス研究と修復でよく知られてきた「研究ブランディング事業」ですが、本学のキリスト教研究発信のために多くの外部講師を招いての講演会も行っています。
9月15日(金)夕刻、ホーイ記念館ホールにプリンストン神学研究所所長ウィリアム・ストーラー博士を招いて講演をうかがいました。今回はテーマが改革教会(プロテスタント、ことにカルヴァン派長老教会)の実践とあって、牧師たちが中心の我が国長老教会協議会と共催となりました。ストーラー博士は現在はアメリカのプリンストンにおられますが、生まれはスコットランドで、研究者であると同時にすぐれた牧師、説教者でもあります。
講演の前、礼拝堂に足を運ばれておられるところでお目にかかり、明朗快活な人柄に接して、私の開会挨拶もしやすくなりました。学院の創設にスコットランド改革教会が米国宣教師を介してルーツとなっていること(東北を日本のスコットランドに!)と、記念館の名祖のホーイの名前も「ウィリアム」と、博士と同じである、と申し上げたら、愉快がっておられました。
テーマの「昇天」は、私たちのステンドグラスと重なりますが、おそらく偶然で、博士の主眼は、世俗化の現代、きわめて困難な状況にあるキリスト教会に、信仰の新しい視野を示し、聴く者に励ましを与えることにあったと思われます。十字架につけられて死に、しかし3日目に復活したキリストは、弟子たちの前で天に昇り(ラーハウザー礼拝堂ステンドグラスの構図)、地上からは去ってゆきました。聖霊がくだり、教会が生まれました。現在に至るまで、教会で語られる説教はキリストの愛であり、復活と罪の赦しであるわけですが、ストーラー博士は説教者が、「この世」と「昇天」、二つの焦点のレンズで見る信仰を示すことが重要だ、と語るのです。ハッと心を打たれる思いのする講演=説教でした。
市内の教会の牧師さん、教会の方々多数が出席しておられました。