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共同研究事例

軽量車体外装部品の単一製作時における低コスト化

 自動車などの移動体に於いては、周囲空気による抵抗の低減が重要な項目であり、そのために軽量かつ合理的なボディーが必要となっている。試作車などにおいても同様の機能が要求され、カーボンファィバーなどを積層するコンポジット材料が使用され製作されるが、単一の製作に於いても通常オス型、メス型の二段階の型製作が必要であり、コスト増加となっている。

 コスト低減の手段として、オス型のみで製作する手法も利用されているが、この手法では通常完成品の強度・外観などの品質は低く、望ましいものとは言いがたい。しかし近年、オス型のみで製作されたものでも高品質なものが紹介されてきているが、その製作手法はそれぞれの企業における技術として、公開されていない。

 共同研究を行う企業が既に比較的小型の製品に対してこの製作手法を試み、ある程度の成果を得ているが、実際の車両に利用可能な製品の試作には至っていない。本研究は、本学との共同研究により具体的車両に適用可能な試作品を製作し、本学所有の電気自動車に組み付け、具体的車両での製品評価を行い、低コスト化を含めた充分実用に値する製品の製作手法の開発を行うものである。

 なお本研究は、宮城県基盤技術高度化支援センターにおける研究会「対話型自律走行小型電動コミューターカー研究会」に関連するものであり、その開発車両の外装部品に関連する研究となっている