学びとは、
興味の幅を広げること。
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人間科学科3年
赤崎 太亮さん宮城県
東北学院榴ケ岡高等学校出身 -
カメラマン
鈴木 裕美子さん2012年
地域構想学科卒業2014年
人間情報学研究科修了 -
言語文化学科2年
若生 奈那子さん宮城県
泉館山高等学校出身
カメラマンとして活躍しつつ、学生時代の知的好奇心を大事にする鈴木さん。
そして教養学部の幅広い学問の海で知識欲を満たす2名の在学生。
「学び」に対し常に貪欲な3名による対談では、教養学部ならではの視点を垣間見ることができました。
興味の幅が広がるのを実感
- 鈴木
- 東北学院大学に入ったのは、中学生の頃から関心があった環境保全や地球規模の問題について考えるため。私は大学3年生のときに編入学しましたが、2人は?
- 若生
- 私は幼稚園に通っていた頃に外国人と交流したことがきっかけで言語に興味を持つようになりました。小学生になって改めて外国人と接する機会があり、英語で話すことができて「楽しい」と感じました。
- 赤崎
- 高校生の頃は吹奏楽部の部長で、部員や先生が考えていることを汲み取る必要があったので心理学について考えるようになりました。でも教養学部はいろいろな学科の授業を受けられるので興味の幅がどんどん広がっていきますよね。
- 鈴木
- 文化人類学の授業を受けたときは、自分が知りたかったこと、学びたかったこととリンクする瞬間があり、学科を越えて学んでいるという感じがしました。
「学科」という垣根を越えて
- 鈴木
- 大学では何に取り組んでいますか?
- 若生
- 2年次から選択できる授業で地域の課題を探るということをしてきました。
- 赤崎
- 私は発達障害を専門に学んでいます。発達障害の方とどう接するべきかを学ぶためにゼミ室に招き、話を聞くこともあります。
- 鈴木
- 同じ教養学部でも、初めのうちは自分が所属する学科のことしか分からないですよね。人間科学科は心理学に特化しているイメージがあるみたいに。
- 若生
- そして途中からイメージが変わるんですよね。あと教養学部は各学科の人数が少ないので、学生と先生との距離が近いと感じるのですが皆さんはどうですか?
- 鈴木
- 確かに。編入学でも顔と名前を覚えていただけたのはうれしかったし、頑張ろうという気持ちになれた。そういえば、ほかの学科の学生がゼミに参加していることもありますね。
- 赤崎
- 私が所属する人間科学科のゼミには情報科学科の学生が2人ほど参加しています。
- 鈴木
- 分野の垣根を越えて学んでいくうちに、ほかの学科のゼミに行きたくなる気持ちはすごく分かります(笑)。
- 若生
- いろいろな選択肢があるってことですよね。知ることでものの見方が変わることも、大学に入ってから学びました。
- 若生
- 鈴木さんは、東北学院大学での学びで今に活きていることはありますか?
- 鈴木
- 「コミュニケーション能力」と「学ぶ姿勢」。カメラマンにはどちらも必要な力で、フィールドワークで知らない人と触れ合ったり、興味のある授業をすべて履修したりといった経験が活かされていると感じています。
- 若生
- 調べるとどんどん新しいことに興味が湧いちゃう気持ちはとても分かります(笑)。
将来の可能性が、広がっている
- 若生
- 興味あることが多すぎて、進路で迷ってます。赤崎さんは何か考えてますか?
- 赤崎
- 子どもが好きなので小・中学校の先生や保育士には惹かれます。たとえば注意欠陥多動性障害というものは、子どもだと判断しにくい問題ですが、学んだことを活かせば寄り添うことができるのではないか、と。
- 若生
- 鈴木さんはなぜカメラマンに?
- 鈴木
- 実家が写真館を経営していたからです。写真館のカメラマンは人の思い出に関われる仕事でもありますから。改めて大学のホームページを見てみましたが、教養学部は就職先が本当に多岐にわたりますよね。
- 若生
- 私の周りには日本語教師になりたい子が多いです。
- 赤崎
- 人間科学科は分野によって違いますね。体育学の人だとスポーツ用品を扱いたいとか、ジムのトレーナーになりたいとか。いずれにしても大学での学びは、社会に出るためのスタート地点とも考えられますよね。
- 鈴木
- やりたいことがはっきりしている人ばかりではないと思います。でもいろんな分野を学べる学部だからこそ、やりたいこと、学びたいことが見つかるはずです。