皆様もご存知の通り、陸前高田市は震災後の津波により大きな被害を被りました。その気仙町にある月山神社社務所避難所の方より、次のようなお便りを頂戴しました。
「東日本大震災に出会って早いもの一ヶ月がすぎさってしまいました。避難生活を夢中で送る中、RQ市民災害救援センターより派遣されたのでしょう。泊まり込みのボランティアとして貴校の二学生(文学部英文学科所属のS君とT君)が、大きな大きな助っ人として活動してくれました。高齢者中心の避難所86〜7名が一室に寝泊まりしている中に身を横たえ、早朝の炊事から、夕食後の後始末まで、一週間という長丁場にこまめに活躍して過ごしてくださいました。真夜中、あちこちでゴホッゴホッと咳き込む老人、高いびきをかく老人、時々とんきょうな声を上げる寝床の中、寝食を共にして、……とてもとてもありがたかったです。乱筆ですが若者の行動をお伝えします。」
お葉書でしたが、感謝のお気持ちに満ちていて、受け取った者がとても嬉しくまた暖かく感じました。文章の中にある「RQ」とは、「RQ(レスキュー)市民災害救援センター」の略称で、震災の被災者支援のために、3月13日に発足した任意団体です。本学の英文学科のこの二人の学生は、私たち「災害ボランティアステーション」に登録されておりませんが、本学のたくさんの学生がこうした仕方で任意の活動を行っていると推測されます。私たちはこうした情報を大変嬉しくまた心強く受け取りました。ここにご紹介して、皆様にお知らせしておこうと思いました。
(学長室室長 佐々木俊三)