研究室INDEX

工学専攻科は4つの専攻で構成され、次世代のテクノロジーを担う人材を育成しています。

電気工学専攻
先端電力工学研究室

URL:http://www.elec.tohoku-gakuin.ac.jp/wulab/

呉 国紅

呉  国紅 教授

学位:博士(工学)

自然資源の有効活用と新技術による
電力供給システムの安定化を取り組む

風力発電や太陽光発電、マイクロ水力発電、電力貯蔵装置など、自然エネルギー資源の有効活用と電力供給の安定化のための重要な課題を中心にして研究に取り組んでいます。

研究テーマ
(1) 電力自由化における分散電源(風力、太陽光発電など)を含むマイクログリッド電力系統の安定化制御
(2) 先端技術(超電導、パワーエレクトロニクス、新制御理論など)による電力系統の高性能化
研究キーワード
電力系統 マイクログリッド クリーンエネルギー 電力自由化 など

先生はこんな人 - Personal Data -

学生に読んで欲しい本を1冊ご紹介ください。
『Power System Stability and Control』
その本を読んで欲しい理由を教えてください。
電力系統の基礎知識を紹介する英語書籍で、電力に関する知識を分かりやすく説明してあります。英語専門用語、技術情報などを知りながら、技術論文の書き方などにも参考できると思っております。
現在気になっているコト・モノと、その理由を教えてください。
・社会に対して貢献したい心境、研究に対する情熱、周りの人に対する関心
・目標に向けて、諦めずに粘り強く努力する態度。
・研究の進め方の理解、研究の難しさ、楽しさを充分に味わい、次の目標を素早く確定できる決断力の育成。
・専門分野知識の蓄積・コミュニケーション・プレゼンテーションの方法などを早く身に付ける能力。
研究を通して学生に伝えたいことは何ですか?
・研究成果を挙げることも勿論大事だと思いますが、その上に、信念を持って様々な困難を乗り越え、諦めずに粘り強く最後まで頑張る気持ちも非常に大事なことです。研究を通してそれを育成することが研究の一環として思ってください。
・健康の維持、家族の幸せ。すべての研究成果が健康の体と家族の支えによって初めて得られた物。
研究に取り組んでいて、楽しいと感じる瞬間は?
・繰り返し失敗し、一生懸命に努力してやっと成功したとき。
・自分の研究成果が他人のために役に立ったとき。
研究に取り組む上でのモットーは?
学問というのは、一つ一つ積み重ねていくもので、努力無しに手軽に身に付けられる方法などはありません。研究が人生と同じで、必ず苦しみもあり楽しみもあることです。上手くいかない場合は「試練」として一生懸命に努力することによって乗り越え、成功した場合は自分の努力したことに対する「ご褒美」と考え、「自己満足」は禁物。
研究室の雰囲気や特徴について教えてください。
・研究室の主体が学生であり、教員があくまで学生の活動をサポートする立場(勿論リードする立場でもありますが)。
・楽しい時には思い切って楽しんで、努力すべき時には思い切って頑張ること。「中道半端」は良い仕事ができません。
今一番力を入れて取り組んでいる研究をひとつ教えてください。
・再生可能なエネルギー発電を含む新型電力供給システムの構築;
・再生可能エネルギー発電や変動負荷による配電電圧問題の対策および安定化装置の開発。
その研究が実用化されると将来どのように活かされるでしょう。
再生可能なエネルギーの利用を促進することにより、環境問題や将来社会のエネルギー確保問題に貢献できると思います。
先生ご自身が大学院を目指すきっかけは何でしたか。
・更なる知識、新技術を勉強し、仕事をより良くできるため。
・自分の能力を試して、向上したいから。
・親の希望に答えるため。
先生ご自身はどんな大学院生でしたか。
・遊びやスポーツなどが大好きで、活気のある学生。
・研究に真面目で、目標に向けて努力する学生。
・研究の進捗や周りの環境などに強く影響され、心境が激しく変化する学生。
大学院生時代、どんなことに夢を抱いていましたか。
自分の専門分野において良い研究成果をあげて、良い仕事ができ、社会に貢献できる夢を抱いておりました。
研究を通して、今先生が未来に抱く「夢」とは。
将来の社会では、今よりも快適、健全な生活を過ごすことができ、子供たちは現在と同じように自然からの恵みを享受できることを願っております。