研究室INDEX

工学専攻科は4つの専攻で構成され、次世代のテクノロジーを担う人材を育成しています。

電気工学専攻
図形情報処理研究室

木下 勉 准教授

学位:博士(工学)

デジタル幾何形状処理を利用した形状操作と
特徴量分析手法の研究

コンピュータ内の仮想空間で形状を3次元モデル化することで,人間の感覚では把握が困難な特徴を分析したり,形状の特徴を保った3次元データの圧縮・最適化に関する研究などをしています.

研究テーマ
⑴ 3次元形状の欠落補間および曲面圧縮に関する研究
⑵ 計測点群を用いた考古遺物の形状特徴の分析に関する研究
⑶ ポリゴンメッシュの再構築に関する研究
研究キーワード
3次元形状処理 コンピュータグラフィックス CAD 情報考古学 など

先生はこんな人 - Personal Data -

学生に読んで欲しい本を1冊ご紹介ください。
数学から創るジェネラティブアート
その本を読んで欲しい理由を教えてください。
数学的な構造から形を作ることで,美しいと感じる形を作ることができます.この本は,幾何学模様などのデザインの数学的な背景をわかりやすく説明しています.また,易しいプログラミング言語での数式の可視化などにも触れていて,プログラミング学習の導入にも良いと思います.
現在気になっているコト・モノと、その理由を教えてください。
数学の芸術への応用,もしくは数学と芸術の融合.
研究を通して学生に伝えたいことは何ですか?
いろいろな問題を解決するために,自分は何をすれば良いかを常に考えること.
研究に取り組んでいて、楽しいと感じる瞬間は?
直感的に感じることと,実際は違うことが分かった時.
研究に取り組む上でのモットーは?
基礎となる理論を正しく理解したうえで,自身の研究に応用すること.
研究室の雰囲気や特徴について教えてください。
学生が楽しく研究できるように心がけています.研究室には学生が会話したり,お茶を楽しむ空間もあります.
今一番力を入れて取り組んでいる研究をひとつ教えてください。
CTデータから生成されるポリゴンメッシュデータの修正・再構築
その研究が実用化されると将来どのように活かされるでしょう。
義歯製作の作業工程が大幅に減り,義歯のコストが下がります.
先生ご自身が大学院を目指すきっかけは何でしたか。
企業で幾何形状処理に関する研究開発をしていて,もっと自分の研究能力をあげたかったからです.
先生ご自身はどんな大学院生でしたか。
企業の業務と平行していたため,土日はほとんど研究をしていました.すごく忙しかった記憶がありますが,何か不思議な充実感がありました.
大学院生時代、どんなことに夢を抱いていましたか。
企業での研究は営利目的の面もあり,純粋に研究できる大学の教員になりたいと思っていました.
研究を通して、今先生が未来に抱く「夢」とは。
もっとお手軽に3次元形状を扱えるようにすること.