研究室INDEX

工学専攻科は4つの専攻で構成され、次世代のテクノロジーを担う人材を育成しています。

電子工学専攻
情報伝送工学研究室

川又 憲

川又  憲 教授

学位:博士(工学)

電磁環境学の研究を通じ
電子システムの高度化・高性能化を支える

本研究室では、電磁波(電波)を応用した各種計測技術をベースに、電子機器利用によって生じる電磁気的な干渉および障害について検討し、電子システムの高度化・高性能化を支えます。

研究テーマ
ESD電磁ノイズの特性解明、EMC問題の抜本対策
研究キーワード
電子システム 電波 電磁波応用 電磁干渉 電磁障害 電磁ノイズ など

先生はこんな人 - Personal Data -

学生に読んで欲しい本を1冊ご紹介ください。
なんの本でも結構ですが,人生の色々な局面で思い出されるような書物や作者に出会ってください.
その本を読んで欲しい理由を教えてください。
自分にとって影響や感動が大きかった書物の内容は、迷った時、悩んだ時、方向を見失った時の基軸になろうかと思います。
現在気になっているコト・モノと、その理由を教えてください。
インターネットやソーシャルメディア等、コミュニケーションをとるための手段が著しく発達・多様化している一方で、学生のコミュニケーション力がどんどん落ちていること・・・。
研究を通して学生に伝えたいことは何ですか?
人は経験を積み重ね,時間をかけて成長します.人生は長いので,色々な事象や価値観に触れ,しっかりとした価値判断能力を身につけてほしいと願っています.研究はプロセスが大事です.
研究に取り組んでいて、楽しいと感じる瞬間は?
未知・未解決の問題を、一つひとつ確実に解決に結び付けられている時。また、同一分野で研究を行っている仲間との放談時。
研究に取り組む上でのモットーは?
物事はそんなに簡単ではありません.じっくり,積み重ねて,ものに至ります.
研究室の雰囲気や特徴について教えてください。
研究は大きく「システム開発」と「現象究明」に大別されますが、当研究室は実験を通して電気磁気現象の未知なるところを解明する現象究明研究が中心です。仲間と協力して実験等を進め、明るく楽しい雰囲気を目指しています。
今一番力を入れて取り組んでいる研究をひとつ教えてください。
数マイクロメーター程度のギャップで発生する静電気放電現象と発生する過渡電磁ノイズの関係を研究しています。その過渡現象は数ピコセコンドオーダーで、機器動作に障害を与えます。研究室では最新の測定機器と高周波計測技術を駆使して、現象解明を進め、ノイズ対策技術の確立を目指しています。
その研究が実用化されると将来どのように活かされるでしょう。
電子システムにおける静電気放電等の電磁障害問題を解決できれば、電子システムのさらなる高密度化、高性能化を促進することができます。
先生ご自身が大学院を目指すきっかけは何でしたか。
良き師、良き友に恵まれ、大学院進学へ背中を押してもらいました。
先生ご自身はどんな大学院生でしたか。
とにかく研究室に入り浸りでした。実験が楽しく、また多くの学会発表をさせてもらえました。充実した時間を過ごしました。
大学院生時代、どんなことに夢を抱いていましたか。
目先の実験課題のことばかりで、あまり先のことを考える余裕はなかったように思います。
研究を通して、今先生が未来に抱く「夢」とは。
現在、電気・電子工学分野は危機的な人材不足です。私は大学の研究者として、今後の日本の電気・電子分野で活躍できる力を有した技術者を育てて行きたいと考えています。