東北学院大学大学院 工学研究科では、高度な研究を行うために研究者・エンジニアとしての能力を実践的に養います。
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研究室INDEX
計測情報工学研究室
研究室INDEX
工学専攻科は4つの専攻で構成され、次世代のテクノロジーを担う人材を育成しています。
電子工学専攻
計測情報工学研究室
志子田 有光
教授
学位:博士(工学)
マイコンセキュリティの評価から
学習支援システムまで情報の視覚化に挑む
マイクロコントローラ(マイコン)の誤動作が情報漏えいに及ぼす影響について調べること差分故障解析装置の開発を行っています。
研究テーマ
情報セキュリティ、教育工学
研究キーワード
情報セキュリティ
差分故障解析
命令バイパス
暗号解析
教育工学 など
先生はこんな人 - Personal Data -
学生に読んで欲しい本を1冊ご紹介ください。
サイモン・シン 暗号解読 (上・下)
その本を読んで欲しい理由を教えてください。
暗号を必要とした人類の歴史がドラマティックに描かれているだけでなく、現代の量子暗号に至るまで詳しく描かれていて、興味をそそられます。サイモン・シンの本は「フェルマーの最終定理」なども面白いので読んでほしいと思います。
現在気になっているコト・モノと、その理由を教えてください。
人工知能技術:人類が求める究極的な道具である人工知能は、我々人間の本質の探求でもあると考えられるからです。もっと柔らかくいえば、今後様々な道具に実装されていく人工知能技術に期待と興味を惹かれるからです。
研究を通して学生に伝えたいことは何ですか?
研究は、これまでの勉強のプロセスとは異なった学び方を知ることができます。
勉強の足りない部分に気づき、遠回りしても再勉強して未来の自分に投資してほしいと思います。
研究に取り組んでいて、楽しいと感じる瞬間は?
今まで手を出さなかった領域を勉強して理解できた時です。
研究に取り組む上でのモットーは?
専門にとらわれず柔軟に活動することです。
研究室の雰囲気や特徴について教えてください。
その年によって異なりますが、全体的には賑やかで、自由な雰囲気の研究室です。社会に出て活躍するための踏み台となることを信条としています。
今一番力を入れて取り組んでいる研究をひとつ教えてください。
DFA(差分故障解析)ステーションの開発です。マイコンを強制誤動作させて暗号を解析するためのハードウエアです。
その研究が実用化されると将来どのように活かされるでしょう。
情報セキュリティ分野については、我々の生活の安全性が高まります。教育工学分野では、ITの導入で学習の効果が改善されると考えています。
先生ご自身が大学院を目指すきっかけは何でしたか。
大学3年間では自由にものを作った実験をすることがあまりできませんでした。ほとんど24時間一緒にいる仲間と、話をしたり装置開発したりできる環境にもう少し長く身を置きたいと感じました。
先生ご自身はどんな大学院生でしたか。
大学院時代は束縛されない研究室でしたので、とにかく自由にものづくりと実験に熱中していました。仲間も多かったので研究室にいるのが楽しかったと思います。同時に、実験や作業・工作に時間を費やすよりも、勉強に時間を割くべきだったと反省もあります。
大学院生時代、どんなことに夢を抱いていましたか。
目の前のことに熱中し、あまり先のことは考えていませんでした。
研究を通して、今先生が未来に抱く「夢」とは。
夢想家ではありませんが、現在の科学や技術の進歩を見極めて、これらと一緒にできるだけ遠くへ前進したいと思います。