研究室INDEX

工学専攻科は4つの専攻で構成され、次世代のテクノロジーを担う人材を育成しています。

環境建設工学専攻
コンクリート構造研究室

石川 雅美

石川 雅美 教授

学位:博士(工学)


左/橋脚を対称断面から見た温度分布図 右/ひび割れ発生危険度分布図

コンクリート材料の温度ひび割れや
凍結劣化現象などの研究を展開

計算力学に基づく数値解析をベースとしたコンピュータグラフィックスを用いて、コンクリート材料の温度上昇によるひび割れや、凍結による劣化などの現象について研究を行っています。

研究テーマ
コンクリート材料の温度ひび割れおよび凍害劣化、熱一応力連成問題解析
研究キーワード
鉄筋コンクリート構造物の数値解析 マスコンクリートの温度ひび割れ解析 など

先生はこんな人 - Personal Data -

学生に読んで欲しい本を1冊ご紹介ください。
『黒部の太陽』
その本を読んで欲しい理由を教えてください。
将来,土木技術者を目指す人への原点があります。
私と同年代もしくは少し上の世代の先輩たちは,この本を読んで,もしくは映画をみて土木技術者になりました。
現在気になっているコト・モノと、その理由を教えてください。
学生時代にバンドをやっていました。現在はフォークソング部の部長です。しかしなら今では楽器に触る機会がほとんどなくなってしいました。学生たちと演奏したいと思っています。
研究を通して学生に伝えたいことは何ですか?
とにかく努力すること。自分と戦う力を付けること。
研究に取り組んでいて、楽しいと感じる瞬間は?
理論を展開して、そのプログラムを組んで正解が出た瞬間。
研究に取り組む上でのモットーは?
働き惜しみをしないこと。得られた結果を必ず別の角度から検証すること。
研究室の雰囲気や特徴について教えてください。
本研究室は個人ベースで行う研究がほとんど。その分,研究室としてのチームワークを大切にしています。
今一番力を入れて取り組んでいる研究をひとつ教えてください。
橋粱や河川水路などの劣化した土木の構造物の健全度評価
その研究が実用化されると将来どのように活かされるでしょう。
いま、社会基盤をなす構造物は、作り替えから、いかに長持ちさせるかという考え方に変わっていますが、一方では、地震などの災害に対しても十分に安全でなければなりません。研究者として、そして技術者として、数値解析をベースとした理論的な健全度評価と、維持管理を効率的に行っていく社会システムの構築に役立てたいと思っています。
先生ご自身が大学院を目指すきっかけは何でしたか。
卒業論文のテーマを引き続き研究したいと思ったから。指導教員の「土木分野において、それまで経験工学的に処理されていた諸問題に対して、いかに力学的な裏付けができるか」という言葉に感銘を受けた。
先生ご自身はどんな大学院生でしたか。
大学院生の仲間とよく勉強していたと思います。また、将来についても語り合っていました。
大学院生時代、どんなことに夢を抱いていましたか。
とにかくゼネコンの研究所で、実際の現場の問題と密接にかかわる研究をしたいと思っていました。そして、その結果として学位をとることを目指していました。
研究を通して、今先生が未来に抱く「夢」とは。
1)自分の中で作りたいと思っているプログラムがいくつもあり、それを完成させること。
2)少しでも地域社会の役に立てるような仕事をすること。