【経済データサイエンス専攻】第4回・第5回特別講義が行われました
10月23日、土樋キャンパスホーイ記念館3階H304教室にて、第4回・第5回特別講義が行われました。
第4回は、甲南大学経済学部教授の足立泰美先生を講師にお招きし、「未来につなぐインフラマネジメント ― 群マネと予防保全の新展開」をテーマにご講義いただきました。当日は、院生のほか、学部生や一般の方、教員など37名が参加しました。
講義では、日本の公共インフラが直面する老朽化の現状と、その対策として求められる予防保全への転換について、具体的な事例を交えてお話いただきました。


第5回は、西日本旅客鉄道株式会社 専務執行役員の藏原 潮氏を講師にお招きし、「コロナ禍を経てのJR西日本グループの進む道」をテーマにご講義いただきました。第4回に引き続き、本講義には38名が参加しました。
講義では、コロナ禍で鉄道運輸収入が前年のほぼ半分にまで落ち込んだという危機的状況を受け、JR西日本がどのように経営戦略を展開し、未来に向けた価値創造に取り組んでいるかを説明いただきました。


両講義を通じて、現代社会が直面する重要な課題(インフラの老朽化、地域交通の維持)に対し、データサイエンスやデジタル技術(DX)広域連携、官民連携によるイノベーションが不可欠であることが示され、参加者は熱心に耳を傾けていました。講義後も、多くの学生が講師に質問をするなど、大変充実した特別講義となりました。
この特別講義は、「東北の地域経済発展を担うデータサイエンス人材育成事業」として今年度より大学院経済学研究科に新設した経済データサイエンス専攻の授業科目「国際経済論特論Ⅰ」(担当:篠崎剛教授)において開催されています。
次回の外部講師による特別講義は、1月頃の開催を予定しています。
