単位互換コア科目「地域の課題Ⅱ(地域企業版)」の実施報告

 

みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成事業における単位互換コア科目「地域の課題Ⅱ(地域企業版)」の東北学院大学全学部2年生を対象とした講義(泉キャンパス・多賀城キャンパスで開講)が終了しました。

本事業における単位互換コア科目は、「地域の課題(地域企業版)」、「地域の課題(地域企業版)」及び「地域課題演習(地域企業版)」の3科目で構成されており、「地域の課題(地域企業版)」は、その第二段階にあたります。地域企業の課題をテーマとして、「地域の課題Ⅰ(地域企業版)」で身につけた知識をもとに、課題解決、仮説設定の手法を体験的に学び、地域企業の課題解決のための道筋を細分化して考え、自分自身が3週間で取り組むプロジェクトを設計します。その過程で、自己と世界の関係性を認識し、自らの個性や能力を現実社会の事業や仕事の中で存在感ある形で発揮することを体験的に学びました。

今年度の講義の前半では、企業の現状理解、将来像や課題の設定に向けた基礎知識を学び、10月9日に行われた「地元企業魅力発信イベント2018」等をとおして、企業の課題発見のためのディスカッションとブラッシュアップを行いました。
その後、それらの学びをもとに講義時間に宮城県内の企業経営者にお集まりいただき、学生たちが企業経営者に実際にインタビューを行いました。インタビューやデスクリサーチ等で得た情報をもとに、グループワークにより企業の本当の課題とは何かを深く考え、自分自身が企業の課題解決に取り組むことを前提とした仮説検証プロジェクトをチームで設計し、プロジェクト内容の共有と相互評価を行い、プロジェクトをブラッシュアップしました。
講義最終回では、学生たちが設計したプロジェクトのプレゼンテーションをチームに分かれて行い、他のチームの学生や教員陣からプロジェクトをさらに具体化、具現化するためのフィードバックを受けました。

今年度の「地域の課題Ⅱ(地域企業版)」は、東北学院大学における全学部での開講となり、これまでに比べて大幅に履修者が増加しました。講義は、東北学院大学が導入するLMS(Learning Management System)のmanaba course(株式会社朝日ネット提供)の活用や複数の教員、事務スタッフが協力しての運営となりました。

今後は、次年度に向けて、講義の検証を進めると共に、COC+参加大学における単位互換への展開に向けて準備を進めてまいります。

◆関連ページ
平成30年度後期「地域の課題」の講義が始まりました 
地元企業魅力発信イベント2018を開催しました
「地域の課題Ⅱ」において学生による企業経営者インタビューを行いました