東北学院大学地域共生推進機構

お知らせ

コミュニティソーシャルワーカー(CSW)スキルアッププログラム中間報告会開催

8月24日、14時40分から土樋キャンパス ホーイ記念館H301教室において、本学地域共生推進機構主催による「コミュニティソーシャルワーカー(CSW)スキルアッププログラム中間報告会」が実施されました。スキルアッププログラムは今年で4年目を迎えて、この一年間のカリキュラムを履修する受講生とともに、ファシリテーターとして本プログラム修了生も参加し、仙台市や仙台市地域包括支援センター連絡協議会からの来賓を迎えて、授業が行われました。
 地域社会の課題を解決するためにはコミュニティの形成が重要であり、その調整役としてキーパーソンとなるコミュニティソーシャルワーカーを養成するために開講されたのが本プログラムです。多彩な講師陣により、実践的な学びを得ることができる、社会人に開かれた講義内容となっています。
 
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 報告会に先立ち、阿部重樹地域共生推進機構長があいさつと趣旨説明を行い、「これまでの前期の学びを活かして自己覚知を高め、ファシリテーターの立場として活躍していただきたい」と期待を込めてエールを贈りました。続いて、本間照雄特任教授が事例をもとにした検討の進め方を説明し、「地域の課題と向き合い、要点を抽出する能力を学ぶ機会となり、気づきの場となることを願っています」と語りました。

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 事例紹介として富谷の地域で子どもたちを育む社会的仕組みづくりの活動をしている「Naritaマルシェ」の代表・増田恵美子氏が登壇。スライドを上映しながら、快活なプレゼンテーションがスタートしました。「ここに住んでよかった ~その笑顔が見たくて~」という言葉にコンセプトが集約されています。発足のきっかけは、東日本大震災。不安と心細さの中で励まし合い、あたたかい関わりが支えとなった。「日常でもお互いが支え合えるあたたかい地域にしたい! という想いが湧きあがり、さまざまな関わりから、子どもたちはありのままの自分を受け入れてくれる場所を求めている、と強く感じました」と、Naritaマルシェ誕生の経緯を語ってくれました。
 まかないつき寺子屋やお父さんの珈琲塾、おむすびの会、映画上映会などさまざまなユニークな活動を通して、小学生から中高生、親御さんたち、ご年配の方まで楽しく交流できる場をつくり、世代間の違いから世界を広げることが起きています。子どもたちがいかにのびのびと楽しんでいるかが写真を通しても伝わってきました。特に指示をしなくても若者たちや親御さんたちは自分の役割をみつけて、有機的なゆるやかなネットワークとなり、スタッフは40名までに増え続けているという。なによりもスタッフ自身が楽しむための会合をもち、こうしたい! という願いやビジョンから動いている。富谷市や町内会とも良好な連携をとりながら、実に自然な組織に成長していることが増田氏の包容力と共に伝わってきました。
 

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 続いて、3テーブルに分かれた受講生は先輩ファシリテーターと一緒に、魅力あふれる事例をもとにディスカッションに入りました。たっぷり一時間を費やし、深掘りしながら、活動の特長や参考点などを一人ひとりが感じたままに発言し、ホワイトボードにまとめられていきました。重要ポイントが各テーブルに共通して浮かび上がっているのも興味深いところでした。
 その後はミニッツペーパーに各人が記入する時間が設けられ、子どもを育む社会的仕組みづくりをテーマに、①事例から参考になった内容 ②CSWとしてのあるべき振る舞い ③その仕組みづくりへの私見、を発表しました。とても複眼的な視点と、深い洞察が一人ひとりから報告されました。特に共通していたことは、問題があるから解決するという義務感より、先にこうなりたい! こうしたい! という発想とビジョンがあり、バックキャスティングで動いている。参加者が主役であり、役割も自然に自ら担い、みんなが無理せずに楽しんでいる、など吸収すべき点が多かったことがうかがわれました。
 

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 仙台市と仙台市地域包括支援センター連絡協議会の来賓からは専門的な立場からの感想と知見が述べられ、本間教授からは講評が語られ、最後に閉会のあいさつとして阿部機構長は「受講生も修了生もたくましく成長している」と励ましの言葉を贈り、実り多い中間報告会が終了しました。