研究室・設備ピックアップ|機械工学専攻

最先端の研究に対応可能な研究棟の設備群

自動車工学研究室 城戸 章宏 教授
【主な研究】 アンモニアエンジンの開発、路面μセンサの開発、小型フォーミュラマシンの開発など

「自動車のことなら何でもOK」という自由な気風

自動車工学研究室ではエンジン開発や電動化、モビリティサービスなど幅広い領域の研究を行っている。
その1つがアンモニアエンジンの開発だ。
「自動車がいつまでも人の役に立つ道具であり続けるために」という研究室の理念に基づき、
再生可能エネルギーで作るe-Fuel として有望視されるアンモニアをクリーンに燃やす手法を構築し、脱炭素の新しい形を提案する。
並行して進めている小型フォーミュラマシンの開発では、自動車技術会主催の学生フォーミュラ大会への参加が決定した。
これも将来的にはアンモニアエンジンの適用を目指している。

研究を支えるための設備・機器

研究室には、エンジン性能を車載状態で測定可能なシャシダイナモをはじめとして、
研究を支えるための設備・機器が充実している。
見えない光を可視化して路面の判別が可能な近赤外カメラは、路面μセンサの開発に活用されている。
路面μセンサとは、乾燥・湿潤・積雪・凍結などの路面状況を的確に判別し、自動車の走行をアシストするものだ。
この技術を発展させれば、積雪寒冷地での自動運転が可能となる。
また、走行アシストに関しては、アクセルとブレーキの踏み間違い防止デバイスの開発も進めている。
高齢ドライバーなど交通弱者のモビリティに貢献し、より安全な自動車社会を目指す。

未来の自動車社会へ多彩なアプローチで関わっていくために

研究室では「車が好きで、考えることが好きで、誰かの役に立ちたい人」を求めている。
自分の研究テーマだけでなく、他の人がやっている研究にも広く興味を持って思考すること。
そこから協調・協力・助け合いの精神が育まれる。ただし後追い研究はせず、トップランナーを目指す。
そんな城戸教授の流儀にひかれた若き研究者たちが、和気あいあいとした雰囲気で研究に取り組んでいる。

5軸制御立形マシニングセンタ

5軸制御立形マシニングセンタ
X,Y,Z軸に加えてB,C軸があります。コンパクトな設計で30,000rpmで切削可能です。3軸加工では複雑形状の場合、工具の干渉により切削不可能な場合が多くありました。しかし、今後はより多くの安定した加工が期待できます。
精密加工研究室/斎藤 修 教授

精密万能試験機(オートグラフAGX-300kNV)

精密万能試験機(オートグラフAGX-300kNV)
高分子から金属まで広範囲な材料を対象として、その力学的特性(引張、曲げ、圧縮)等を測定でき、材料開発や特性評価において欠かせない実験設備です。
材料信頼性工学研究室/李 渊 准教授

ポンプ性能試験装置

ポンプ性能試験装置
流体工学の教育研究にとって重要な実験装置である本ポンプ性能試験装置には最新のセンサー、バルブ等が搭載され、コンピューターで監視・制御可能となっております。大学院生にとっても水流を取り扱う貴重な研究の機会を与えます。
熱流動シミュレーション研究室/小野 憲文 教授