宮城県古川高等学校において探究学習の授業を行いました

7月30日(火)、宮城県古川高等学校において、高校2年生を対象とした探究学習の授業を行いました。

探究学習の授業は、本事業の教育の核であるディープ・アクティブラーニングを高等学校に導入することで、高校生の情報収集、読解、論理的思考の能力向上を目的としています。高大連携事業として、本事業で開発した地域型キャリア教育実践モデルを元にしたプログラムを宮城県教育委員会を通じて県内の高等学校に提案し、希望のあった宮城県古川高等学校、宮城県築館高等学校で実施することになりました。

当日は、「アンケート調査 最初の一歩」をテーマに、生徒が研究計画を立て、調査を行うための一つの手法としてのアンケート調査の仕方について地域協働教育推進機構の松﨑光弘特任教授が授業を行いました。授業は2年生の全生徒約230人を対象に行われ、探究学習の担当教諭やクラス担任が参観しました。

はじめに、アンケート調査の意味や種類、調査の流れについて、例を示しながら説明し、実際にアンケート調査項目を作るワークを行いました。次に、調査後の集計方法と、集計結果から報告書を作成する時の注意点を紹介し、最後に授業のまとめを行いました。

まとめでは、「仮説を持つことの大切さや、自分で立てた仮説が正しいか、間違っているかを確認していくときに、仮説が正しいとわかることと同様に、正しくないとわかることも重要であり、何を確かめたいのか、何と何の関係を知りたいのか、自分の仮説を立てることに意識を向け、仮説を確かめるためのアンケート調査をしてほしい」と伝えました。授業を通して、探究学習に求められる要点を深く理解する時間となり、生徒たちは、夏季休暇を使って自分の関心領域のテーマで探究学習を進めていきます。

今後、宮城県古川高等学校においては、912日(木)「研究テーマの設定」について講義を行います。また、宮城県築館高等学校においては、9月、12月に探究学習についての講義を行う予定です。