平成29年度シンポジウム「複雑で曖昧な現状から新しい将来像を描く」を開催しました

2月15日(木)、トラストシティカンファレンス・仙台(仙台市青葉区)にて、地域協働教育推進機構主催の平成29年度シンポジウム「複雑で曖昧な現状から新しい将来像を描く~地域とともに成長するプログラムデザイン~」を開催しました。

今回のシンポジウムでは、本事業において特徴的である「地域協働教育コーディネーター」の養成について、現段階でどの程度までその目的が達成されているのか、残る課題は何か等を報告し、事業期間終了後も含めたコーディネーターの継続的な養成スキームの構築について考えました。 

開会にあたり、文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室の庄司祐介改革支援第一係長、主催者を代表し宮城県経済商工観光部の高橋裕喜次長より開会の挨拶が行われました。

続いて、地域協働教育推進機構の松﨑光弘上席COC+推進コーディネーターより、「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業の進捗について説明を行い、あらためて本事業の概要、特に教育プログラム開発と地域協働教育コーディネーターの育成についての進捗状況と、事業期間終了後も含めた計画を報告しました。

第一部は、ESDEducation for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の研究に取り組む、東海大学現代教養センターの二ノ宮リムさち先生を講師に迎え「複雑で曖昧な現実に向き合うこれからの大学教育~ESD(持続可能な開発のための教育)の視点から」と題した基調講演を行いました。この中で高等教育機関の果たすべき役割や、持続可能な社会の将来像(ビジョン)を描くのは誰なのかといった問題提起と、深く広い対話と文脈理解による教育等について、本事業への提言をいただきました。

第一部と第二部の間には、本事業の進捗や連携機関の取り組みを紹介するポスターセッションを行い、地域連携や学生の自主活動のプログラムについて参加者相互の意見交換が行われました。

第二部では、参加者が5名程度のグループに分かれ「将来像から課題を探求する」と題したワークに取り組み、宮城県の経済のデータをもとに、自らの視点で現状を確認し、将来像を設定するとともに、「課題」とは何かを考えるワークを体験しました。どのグループも、活発なグループワークを展開していました。

最後に、本事業を代表し、事業推進責任者の阿部重樹地域協働教育推進機構長より、シンポジウム全体のふりかえりが行われました。

シンポジウムには、COC+参加大学の教職員ほか、自治体・企業、一般参加者も含め60名余りが参加し、本事業への理解を深め、事業の推進を加速させるシンポジウムとなりました。

開催要項はこちらをご覧ください。

シンポジウムの様子は東北学院大学公式ホームページでも詳しく紹介されています。