大正改訳「テサロニケ前書」 1917年(大正6年)

資料名

大正改訳「テサロニケ前書」

解説

1913年(大正2年)の夏にパウロ書簡は成立年代順に訳すという取り決めがなされたと別所が記しています(「聖書和譯の事ども」より)。それゆえ、最初に訳されたのは「テサロニケ前書」です。1914年(大正3年)6月に改訂が開始され、7月に前書が終了しました。委員会の議事録には1914年6月10日に川添、別所、デヴィソンによって改訂が始められ、7月8日に終了したと記されています。1913年(大正2年)に委員長であったD・C・グリーンが死去し、翌年1月からD・W・ラーネッドが委員会に加わります。ラーネツドはこの「テサロニケ書」を担当しました。原稿は「テサロニケ前書」の1章から4章です。