公開講座は、全日程とも事前申込不要で、どなたでもご参加いただけます!
是非お気軽にご参加ください。
学生スタッフが第6回の参加レポートを書いてくれました。
第6回目は、教養学部准教授の金 永昊先生が「『雨月物語』「菊花の契り」珍釈」というテーマでお話されました。
文学は日本と韓国をつないでいると考える金先生が紹介したのは、上田秋成の『雨月物語』の一話である
「菊花の契り」の解釈でした。「菊花の契り」は中国の小説を翻案したものであり、この翻案の過程で、
上田秋成の独自の世界が盛り込まれているとのことでした。上田秋成の作品の特徴として、古典特有のあいまいで
含みを持つ表現があり、この表現により浮かび上がる複数の解釈を参加者とともに検討し、「菊花の契り」の文芸性を学びました。
言葉の意味を知るまでは気づかないような表現がありました。また、表現によって生じた複数の解釈を考えることで、普段読書をしていても読み込まないような部分まで読み込むことができました。
今回学んだことを、今後の文章読解に活かしていきたいと感じた講演でした。
(学生スタッフR.O)
