平成30年度前期「地域の課題Ⅰ(地域企業版)」の実施報告

「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業における「単位互換コア科目」の一つであり、東北学院大学2年次必修科目である「地域の課題Ⅰ(地域企業版)」の平成30年度前期の講義が終了しました。

平成30年度は、経済、経営、法、工学部の4学部で新たに開講され、平成28年度から開講されている文学部、教養学部の2学部と合わせて全学部での開講となりました。工学部(多賀城キャンパス)では月曜日1校時に、文、経済、経営、法、教養学部(泉キャンパス)では水曜日の1~5校時にそれぞれ開講し、総履修者数は1,519名でした。講義は、教員5名と事務スタッフが準備及び運営等を行い、LMS(Learning Management System)を活用しながら、ディープ・アクティブラーニングを試行した内容としました。

「地域の課題(地域企業版)」は、地域と地域企業を入り口として、世界の変化に自分自身がどう向き合うかを考える方法を身につけることを目的としています。学生の主体的な学びを促進し、論理的に課題を発見する力の強化を目指しています。

また、地域高度人材指標開発・評価部会で作成した人材育成指標(持続的挑戦、ネットワーク分析、ネットワーク構築)をもとに、講義の学習目標や講義計画等と照らし合わせ、下位指標を設定しています。持続的挑戦には「課題設定」と「メタ学習」を、ネットワーク分析では「フレームワーク」を、ネットワーク構築では「多様性の受容」を設定し、ミニッツペーパー及び最終レポートの評価の指標として活用しました。

この指標を活用した成績評価方法は、毎回の授業後に提出するミニッツペーパー(自分の言葉で講義を振り返る短文レポート)の内容等65点及び最終レポート35点で行いました。単位取得状況は、総履修者1,519名に対して、1,444名の合格者(合格率95.1%)でした。

今後は、更なる授業の内容、手法、運営について検証を行い、平成31年度以降に東北学院大学並びに単位互換提供科目で参加大学等に対して開講する科目の改善を行ってまいります。