2019年度前期「地域の課題Ⅰ(地域企業版)」実施報告

「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業における「単位互換コア科目」の一つであり、東北学院大学2年次を対象とした「地域の課題(地域企業版)」の2019年度前期の講義が終了しました。

本事業における「単位互換コア科目」は、「地域の課題」「地域の課題」「地域課題演習」の3段階で構成されており、「地域の課題」は、東北学院大学の必修科目として設定されています。

東北学院大学では「地域の課題」を地域企業版と地域課題版に分けて開講しています。「地域の課題」の受講対象は、全6学部で約2,800名となっており、このうち本事業が担当する「地域の課題(地域企業版)」は、全学部合わせて1,649名の学生が履修しました。

「地域の課題(地域企業版)」では、地域と地域企業を入り口として、世界の変化に自分自身がどう向き合うかを考える方法を身につけることを目的としており、学生の主体的な学びを促進するため、事前・事後学習、講義、ワークにより、InputOutputReflectionUpdateを繰り返し、自分の考えを深め「知的活動のコア能力」の向上を目指しました。

2019年度は、工学部(多賀城キャンパス)では月曜日1校時に、文学部、経済学部、経営学部、法学部及び教養学部(泉キャンパス)では水曜日の1~5校時にそれぞれ開講しました。講義は複数の教員と事務スタッフが準備及び運営等を行い、LMS(Learning Management System)を活用しながら、ディープ・アクティブラーニングの手法を取り入れた内容で実施しました。

また、地域高度人材指標開発・評価部会にて作成した地域高度人材指標(持続的挑戦、ネットワーク分析、ネットワーク構築)をもとに、講義の学習目標や講義計画等と照らし合わせて下位指標を設定し、それぞれの下位指標として、持続的挑戦には「課題設定」「メタ学習」、ネットワーク分析では「フレームワーク」、ネットワーク構築では「多様性の受容」の項目を設定しました。この指標を活用した成績評価方法は、毎回の授業後に提出するミニッツペーパー(自分の言葉で講義を振り返る短文レポート)に取り入れ、単位取得状況は、総履修者1,649名に対して、1,489名の合格者(合格率90.3%)でした。

2019年度後期は、「単位互換コア科目」の第2段階に位置する「地域の課題Ⅱ(地域企業版)」が開講されます。