2019年度単位互換科目「地域の課題Ⅰ」を実施しました

8月20日(火)、21日(水)、22日(木)の3日間、東北学院大学土樋キャンパスホーイ記念館3階H301教室及びクリスロード商店街を会場に、2019年度単位互換科目「地域の課題」を実施しました。

本科目は「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業における単位互換コア科目の一つである「地域の課題」を科目提供校に加え、広く参加大学等の学生に単位互換科目として提供開講するものです。

開講2年目となる本科目には、科目提供校の東北学院大学、COC+参加校である東北工業大学、尚絅学院大学、仙台大学、仙台白百合女子大学、宮城学院女子大学、聖和学園短期大学、仙台高等専門学校の8大学・短期大学・高等専門学校の学生及び高校生向け公開講座として参加した3高等学校の生徒合わせて135名から履修の申し込みがあり、111名が授業に出席しました。

開講に先立ち、地域協働教育推進機構の阿部重樹機構長(東北学院大学学長室長)から「本授業のキーワードとして、大学間連携、高大接続、探究型学習、地方創生の四つがあげられる。3日間で、普段ではあまり体験できない、新しい体験を楽しんでいただきたい」との挨拶があり、参加者は、事前事後学修と3日間で15コマの講義に取り組みました。今年度は「クリスロード商店街」を題材として、現状を把握し、将来像を描き、課題を見いだしました。学校、学部、専攻分野、学年が異なる学生・生徒が集まり、事前課題、講義、ゲストスピーカーの講演をもとに、ディスカッション、フィールドワーク、デスクリサーチ、プレゼンテーションといったワークをグループで行い「課題設定」を学びました。

初日と最終日には、クリスロード商店街振興組合の山崎浩之理事長にもご協力いただき、商店街の歴史と現状を講演いただくと共に学生たちが考えた課題プレゼンテーションに対するフィードバックをいただきました。2日目のフィールドワークの活動では、学生たちが実際にクリスロード商店街に出向き調査を行いました。

3日間の授業を終えた参加者からは「明らかに3日間難しく苦しかったはずなのに、終わった後、達成感があった」「他の学校の人達とたくさんコミュニケーションをとれて、異なる価値観や視点を学ぶことができた」「体感的に対話的に学べる学習だったので、とても自分の頭に残り、深い学びに繋がった。頭をフル回転させて考える力が身についた」等の感想がありました。

また、教職員向けには、FD/SD合同研修会のSpecialSection①として、プログラムの運用能力を向上するための研修を並行して実施しました。

単位互換科目は、本事業で設置している各部会が役割を分担して実施しています。テーマや教育内容、プログラムの設計の検証・改善については、教育プログラム開発部会が担当し、その中で用いた評価については、地域高度人材指標開発・評価部会が開発している「地域高度人材指標」を使い、履修生の募集や単位互換の推進については、単位互換部会が主となって広報活動を行いました。さらに、高大連携部会が高等学校教諭向けの研修及び高校生と大学生が共に学ぶ機会として本科目を公開講座に設定して宮城県教育委員会を通じた周知、FD/SD部会では、教職員を対象とした研修実施の役割を担いました。

運営の面でも、教育プログラム開発部会と単位互換部会からの依頼に応じ、COC+参加大学の教職員に形成的評価やフィールドワーク時の安全管理等に協力いただき、仙台高等専門学校からは、2018年度に本科目を履修した学生3名に学生メンターになっていただきました。

なお、「地域の課題Ⅰ」は、メディアからの取材を受け、J:COMニュースでは、阿部機構長による概要紹介と履修学生の活動の様子が放映され、河北新報にも記事が掲載されました。

科目の詳細等についてはこちらをご覧ください。