
先端電力工学研究室 呉 国紅 教授 学位:博士(工学)
【主な研究】 太陽光・風力等の再生可能エネルギー発電システムの構築および安定化制御に関する研究、再エネ発電が大量に導入された近未来の電力システムの安定化および最適運用に関する研究、パワーエレクトロニクス技術を駆使した新型電力機器による電力品質の向上技術に関する研究
地球環境の悪化やエネルギー資源の枯渇、供給不安などを背景に、再生可能エネルギーへの関心が高まっている。特に日本はエネルギー自給率が12〜13%程度と非常に低いことから、太陽光や風力など国内で確保できる再生可能エネルギーは、持続可能な社会を支える重要な存在として期待されている。SDGsの観点からも、その役割は大きい。
この研究室では、自然条件によって発電量が変動する太陽光発電や風力発電などを、いかに安定的かつ高効率で利用するかをテーマに研究を進めている。
再生可能エネルギーは天候や時間帯に左右され、不安定かつ不確実性を伴うため、大量導入が進むと電力系統における電圧や周波数の変動、電力品質の悪化、安定度低下などが懸念される。こうした課題に対し、マイクログリッドや電力貯蔵システム、電力安定化制御技術に加え、パワーエレクトロニクス技術を活用した新型電力機器の研究開発を推進。さらに、最適解析技術も取り入れながら、電力品質の改善や効率向上に向けた研究を行っている。研究では、電力システム分野やパワーエレクトロニクス分野、安定化制御・最適解析技術に関する知識を基礎に、シミュレーション解析や実験装置を用いた検証、プログラム解析など、多角的な手法を用いている。
研究設備も充実しており、太陽光発電や風力発電を組み合わせたハイブリッドマイクログリッド実験システムを設計、五橋キャンパスに導入した。さらに再エネ発電やEV充電スポットの大量導入に伴う配電系統の最適運用、電力品質低下や効率低下といった課題に対し、数学的最適計算手法による解析や、最新のパワーエレクトロニクス技術を活用した研究開発も進めている。加えて洋上風力発電システムや電力貯蔵システムの研究にも取り組んでいる。
呉教授は「一念、天に通ず」を座右の銘とし、「どれほど困難に見える目標でも、前向きな気持ちと強い意志を持ち、諦めずに挑戦し続けることで道は開ける」と語る。また他人のために行動するという信念を持つことも重要だという。困難に直面した時でも「誰かのために」という思いが、どんな壁でも乗り越えられる力になると話す。
同研究室では、基礎研究にとどまらず、実社会で役立つ技術として応用・発展させることを目指し、現代社会のニーズに応えられる学生の教育と人材養成に力を注ぐとともに、研究成果の創出にも取り組んでいく。


壁全面で反射波をクサビで吸音する無響室内にスピーカを128チャネル並べコンピュータで制御し別空間で3次元的に収録した音場を空間的に再現する研究や、人間の音に対する臨場感に関する聴取実験などに利用します。
情報コミュニケーション研究室/岩谷 幸雄 教授

キャンパス内にある風力発電及び太陽光発電などの再生可能エネルギー電源を利用し、鉛蓄電池とEDLCの2種類の電力貯蔵装置を用いて、電力変動を補償しながら交流・直流の電力を同時に負荷へ安定的に供給できるマイクログリッドの教育研究用実験システムです。
先端電力工学研究室/呉 国紅 教授

フェムト(10-15)秒と呼ばれる非常に短い時間だけ発光する超短パルスレーザーと、GHz以上の高周波帯でも微弱な磁場に反応する性質を持つ磁気光学結晶を組み合わせて、電子回路や集積回路内の微細な配線近傍に生じる微弱な電磁波の内、磁界成分の分布を高感度に測定できる装置です。
応用電磁エネルギー工学研究室/枦 修一郎 教授