生体電磁工学研究室 佐藤 文博 教授 学位:博士(工学)
【主な研究】 高速道路走行中EV(電気自動車)へのワイヤレス給電、リアルタイム小動物用バイタルサイン取得システムなど
本研究室は、電磁気の技術領域であるワイヤレス給電を中心に、独創的な技術を研究開発し、人々の生活に広く貢献することを目指している。ワイヤレス給電の応用範囲は多岐にわたるが、主に取り組んでいる研究は、産業と医療の2分野に大別される。産業分野においては「高速道路走行中EV(電気自動車)へのワイヤレス給電」に力を入れている。これは、高速道路の一定距離ごとにワイヤレス送電を行う電化道路を設置し、そこを通るEVが受電することで、走行中の給電を実現させる技術だ。また、EV以外のモビリティへの応用も、並行して研究を進めている。「小型電動モビリティへのワイヤレス給電とシェアリング・震災緊急時への適用」という研究テーマでは、電動アシスト自転車や電動キックボードなどを対象に、ワイヤレス給電システムの実用化・普及化を目指す。日常的なシェアリングサービスへの適用や災害時の移動手段用など「いつでもどんな時でも」使用可能な給電システムを目標に掲げ、震災復興に関わるプロジェクトも実施している。また、医療分野においては、これまでに体内埋め込み型医療機器などの開発に取り組み、多くの実績を重ねてきた。現在は主に「リアルタイム小動物用バイタルサイン取得システム」および「細胞培養用機能的シャーレ能動的制御システム」の研究を進めている。こうした産業・医療分野それぞれで、企業とのプロジェクトや製品開発を実施している。多数の特許を取得し、産業分野では市販商品化も実現してきた。佐藤教授の指導方針は、自主自立を基本とする。研究室に在籍する学生は、国際学会などへ自主的に参加して発表を行い、査読論文を執筆している。多数の実験用EVや小型電動モビリティ、電磁シールドルームなど、豊富な設備・機器を活用し、それぞれの研究テーマに思う存分取り組める。本研究室は、ワイヤレス給電において世界でも最先端の研究開発を行っていると自負しているが、研究室内の雰囲気は尖ったものではない。「アットホームな自治と社会貢献ができる人」を求める佐藤教授の思いを反映し、シェアハウスのリビングのような空間で和やかな人間関係が築かれている。個々の力では達成できないことも、チームとして乗り越えていく研究環境があり、新たな仲間を歓迎している。
壁全面で反射波をクサビで吸音する無響室内にスピーカを128チャネル並べコンピュータで制御し別空間で3次元的に収録した音場を空間的に再現する研究や、人間の音に対する臨場感に関する聴取実験などに利用します。
情報コミュニケーション研究室/岩谷 幸雄 教授
キャンパス内にある風力発電及び太陽光発電などの再生可能エネルギー電源を利用し、鉛蓄電池とEDLCの2種類の電力貯蔵装置を用いて、電力変動を補償しながら交流・直流の電力を同時に負荷へ安定的に供給できるマイクログリッドの教育研究用実験システムです。
先端電力工学研究室/呉 国紅 教授
フェムト(10-12)秒と呼ばれる非常に短い時間だけ発光する超短パルスレーザーと、GHz以上の高周波帯でも微弱な磁場に反応する性質を持つ磁気光学結晶を組み合わせて、電子回路や集積回路内の微細な配線近傍に生じる微弱な電磁波の内、磁界成分の分布を高感度に測定できる装置です。
応用電磁エネルギー工学研究室/枦 修一郎 教授