先生との出会いが、理想としていた研究の実現を
後押ししてくれました。

博士前期課程2年 情報コミュニケーション研究室 鎗水 翔也

バンド活動や音響会社でのアルバイトを通して以前から音響に興味を持っていましたが、学部では音響に関する講義がなく、個人的に音響に関する本を図書館で探して読んだりしていました。岩谷先生が音響通信工学を専門に研究しておられることを知ったのは、配属先を検討していた時です。先生ご自身、ピアノやトロンボーン等の楽器演奏も趣味にされているということで、「ここしかない!」という気持ちでしたね。岩谷先生の第一印象は、非常に真面目そうで近寄り難い雰囲気。実際、非常に自分に厳しく、またその知識の量や深さはちょっとやそっとでは太刀打ちできないレベルですが、話してみればとても気さくに接してくださり、そのギャップに好感が持てました。現在、私が取り組んでいるのは立体音響に関する研究です。立体音響というと5.1chサラウンドなどがイメージされると思いますが、さらに進めて、実際の空間の響きを可能な限りリアルに再現するというものです。当初から研究したかった領域に日々踏み込んでいる手応えがあり、まさに岩谷先生との出会いがその実現を後押ししてくれたのだと思っています。

未知の領域へ 〜工学の力を信じて挑む〜

「バーチャル音空間提示の主観的高精細化」というテーマで研究を行っています。コンサートホールなどの3Dモデルを用いてその空間の響きをシミュレートし、実際の空間に主観的に厳密に再現することを目標としています。研究の流れとしては、①実験用の音源作り②実験の方針について確認③打ち合わせ④実験用のプログラムやスケジュール作成⑤実験⑥データ分析⑦結果についてミーティング⑧学会発表⑨実験データと学会発表から得た課題をもとに実験の方針を立てるを繰り返しています。そのなかでも印象に残っているのは、実験を行うために128chスピーカアレイシステムを製作したこと。通常のスピーカでは音が水平方向にも垂直方向にも広がるのに対し、スピーカアレイシステムでは垂直方向には広がらず水平方向にだけ広がる特性を持っています。このスピーカアレイシステムを、私が中心となって学部生と一緒に製作しました。設計を始めてから半年かけてようやく完成し、すべてのスピーカから音が鳴った時は本当に嬉しく、大きな達成感を得られました。

自分自身で探究するプロセスが肝要

大学院での指導の基本は、自主性に任せること。自分でとことん考えて探究していくプロセスが最も肝要なので、そこは留意していますね。研究はもちろん、学会参加等の機会も糧にしながら自分を高め、成長していってもらえたらと思っています。(談)

情報コミュニケーション研究室  岩谷 幸雄  教授

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大学院での1週間 〜日々の動き、懸ける思い〜

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※フリックすると全体を確認できます。

研究者へのステップ 〜刺激に満ちた学生生活〜

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学部3年
初めてのプレゼン発表

研究室に配属後、初めてみんなの前で行ったプレゼン発表が印象に残っています。人前でプレゼンするのは初めてだったので、とても緊張しながら話したことを覚えています。やはり慣れは大切ですね。


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学部4年
卒業研究が奨励賞を受賞

初めて学会発表を行いました。音響を専門とされている方々にプレゼンしたことで、説明する力が鍛えられました。卒業研究で、情報処理学会の東北支部奨励賞をいただいたことも嬉しい思い出です。


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博士前期課程1年
実験のため中国・北京に滞在

実験のため中国の北京へ行きました。初対面の中国人学生とルームシェアしたり、観光地へ出かけたり、国内ではできないような貴重な経験でした。英語でのコミュニケーションにも自信がつきました。


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博士前期課程2年
より臨場感のある音空間の実現へ

今後の目標は、音空間レンダリング技術をさらに高精細にすること。さまざまな条件を一つひとつ実験によって検証・分析し、主観的により臨場感のある空間を作れるよう研究を深めていきたいです。