国内外の学会への参加を通して、
視野も考え方も広がりました。

博士後期課程1年 スピンエレクトロニクス研究室 幕田 裕和

自分にとって初めての学会体験が、マスター1年次に参加した台湾での国際学会でした。ポスター発表のための資料や発表原稿等を徹夜で仕上げ、いざ現地に到着すると、極度の緊張で胃が痛くなりました。なにせすべて英語でのやり取りですから。ただ、自分なりに必死でやり遂げたことは少なからず自信になったと同時に、研究者が一堂に介する雰囲気を体感できたのは大きな収穫でした。マスター1年次はまた、金沢と東京で開かれた2つの学会に参加。他の院生や研究者の存在を間近に感じ、刺激を受けましたね。2年次にはドイツに始まり、名古屋、ハワイで開かれた学会に参加しました。いずれもポスター発表でしたが、1年次に比べかなりリラックスして臨むことができたことに、自分自身の成長の跡を感じることができました。ほんの少しの時間でしたが、発表やセッションの合間に街を観光しながら歩いたことも良い思い出です。振り返ると、私はとても恵まれていたと思います。これだけ国内外の学会に参加し研究のトレンドにふれたり、自らの研究を客観視できたのですから。この貴重な経験を、今後の研究はもちろん、社会人になっても活かしていきたいです。

未知の領域へ 〜工学の力を信じて挑む〜

現在、HDD(ハードディスクドライブ)の記録密度は飛躍的な上昇を遂げている一方で、現状用いられている材料では高密度化がほぼ限界に達していると言われています。私が取り組んでいるのは、この高密度化の壁を突破するための研究です。具体的には、「FePt多層薄膜の微細加工と磁気特性」というテーマで、高密度磁気多値記録媒体の設計指針を探索することを目的としています。L10型FePt規則合金は、その優れた特性から、微細加工によって人工的に微小磁性ドットを配列させ、記録密度および精度を高めたビットパターンドメディアや、記録層を複数積層させ、1ビットに3値以上の情報を書き込む多値磁気記録媒体といった次世代の高密度磁気記録媒体への応用が期待されています。私の研究では、FePt/MgO/FePtサンドイッチ構造を有するFePt薄膜を電子線リソグラフィとアルゴンイオンミリングによって円形ドット配列パターンに微細加工し、そのドットサイズと磁気特性の関係について調べています。
他の誰もやっていない領域に取り組んでいるため、行き詰まって思い悩むこともしょっちゅう。参考になる文献も決して多くはありませんし、試行錯誤の連続です。

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大学院での1年間 〜研究の醍醐味を感じて〜

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[博士前期課程1年]

台湾で開催された
国際学会に初参加

台湾で開催された国際学会で、私の研究に関するポスター発表を行いました。約1週間の滞在中は、とにかく吸収できることはすべて吸収してやろうという気持ちで過ごしました。食事のおいしさも印象に残っています。

9月・3

[博士前期課程1年]

鋭い質問にも
しっかりと対応できました

国内で開催された日本金属学会でポスター発表を行いました。他の研究者や院生から鋭い質問をいただくなどヒヤヒヤした場面もありましたが、日本語ということもあり(笑)しっかり対応できたように思います。

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[博士前期課程2年]

ドイツ・ドレスデンで
開催された学会に参加

ドイツ・ドレスデンで開催されたインターマグ2014でポスター発表を行いました。この頃になると学会の雰囲気や英語での発表にも慣れ、経験を積むことが成長を力強く後押しすることを実感することができました。

9月・11

[博士前期課程2年]

ハワイ・ホノルルで
開催された学会に参加

名古屋での日本金属学会参加から2ヶ月という短期間で、ハワイ・ホノルルで開催されたMMM2014に参加しました。3度目の国際学会ということで、これまで以上に積極的に他の研究発表を聴いたり質問したりしました。

研究者へのステップ 〜刺激に満ちた学生生活〜

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学部3年
大学院進学を意識するように

研究室に配属される前、別の研究室のことですが、1ヶ月ほど実験補助のアルバイトをしていたことがありました。そこで初めて研究室や実験というものに触れ、進学を意識するようになりました。


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学部4年
現在の出発点となった卒業研究

卒業研究に費やした時間が最も印象に残っています。現在の研究のまさに出発点です。1年間にわたって研究し、成果をまとめ、それを発表するという一連の活動が、大学院進学後も活かされています。


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博士前期課程1年
学会参加が大きな自信に

初めて参加した国際学会。発表時は非常に緊張しましたが、多くの方々に自分の研究成果に関心を持っていただけたことは自信になり、以降の研究活動のモチベーションアップにつながりました。


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博士前期課程2年
後期課程で研究を続けたい

2年続けて国内外の主要な学会に参加できたことは、自分にとってとても大きな意味を持つものでした。後期課程に進学しさらに研究を続け、納得いくまで取り組みたいという思いも芽生えました。