自分が納得できるまで
現象やメカニズムを解き明かしていきたい。

博士前期課程2年  電子応用システム研究室  安倍  顕一朗

研究内容について

球電極ESD(静電気放電)に伴う放射電磁波の諸特性というテーマで研究を続けています。学部時代、回路理論や物性等は授業で取り扱うことが多かったのですが、電磁波関連は比較的少なく、もっと詳しく知りたいと思ったことがこのテーマに取り組んだきっかけです。電磁波はとても身近なものでありながら、いまだにその正体が解明されていません。そんなところに魅力を感じたのです。研究室では、ESDに伴って発生する放射電磁波がどのようなメカニズムで起こるのかについて、さまざまな条件を検討しながら実験を行っています。現在、電極の大きさやそれが接近する速さなどが電磁波の大きさに関与していることが分かっており、その他の影響について調べている段階です。類似したデータを複数回とったり、データをどのような観点からみるかといった難点はもちろんありますが、原因を自ら考え、実験を行い、結果が出せたときの喜びは格別です。

将来のビジョンについて

大学院に進学して良かったと思うのは、学会という場を経験できたことです。国内外の研究者との交流はとても刺激的ですし、自分の研究が世に出る嬉しさもあります。なかでも印象に残っているのが、中国の広州で開催された学会。しっかりと時間をかけて準備したことはもちろん、ポスターセッションに英語で臨むなど、自分にとって大きな成長を実感できるものとなりました。英語をがんばろうと思ったのは、院生になりたての頃に提出した海外論文がきっかけ。文法や単語のミスをいくつも指摘され、それ以来、地道に英語の勉強を重ねてきました。その甲斐あって、人前で堂々と話せるレベルにはなれたかなと自負しています。工学の魅力は、とにかく奥が深く、やればやるほどその先に課題が出現すること。この恵まれた環境で、納得できるまで現象やメカニズムを解き明かし、その成果を活かせる仕事に就くことが今後の目標です。

young3-01
young3-02
young3-03