誰もやっていないことにチャレンジする。
その魅力は他に変え難い。

博士後期課程2年  スピンエレクトロニクス研究室  幕田  裕和

研究内容について

もともと材料開発の分野に興味がありました。なかでも現在所属している研究室は、レアアースフリーの高性能磁石材料や、高速・省エネメモリなどデバイス向けの新規磁性材料の開発といった先端的な研究テーマを掲げており、特に関心を持ちました。ここで私は、厚さ数ナノメートルから数十ナノメートルの磁性薄膜に電子線リソグラフィという手法で微細加工を施し、直径数百ナノメートルの円盤状の磁石を作製しています。微小サイズの磁石の磁気特性を調べることが大きなテーマです。難点は、試料作製に1、2日の時間がかかること。繊細な手作業が必要な部分もあり、作製途中でミスをすると初めからやり直しになるので、集中力を切らすことができません。小さいサイズの磁石であればあるほど作製条件がシビアになり、条件探索に困難が伴います。しかし自在に微細加工を施しながらその特性を調べるこのテーマはおもしろく、やりがいがあります。

将来のビジョンについて

当初、博士後期課程に進むつもりはありませんでした。気持ちが変化したのは、誰もやっていないことにチャレンジするという研究のおもしろさが、自分のなかで次第に大きくなってきたからです。研究すればするほど分からないことが増えていく。それに対し、自分で仮説を立て検証することを繰り返し、明らかにしていく。さらにその成果を国内外での学会で発表したり、同じ領域の研究者と情報交換することもできる。そのような大学院生活の魅力は、他に変え難いものがあります。最先端の施設・設備を使って存分に研究に打ち込める環境も、探究心や向上心を刺激してくれます。大学院は、自らの研究に全エネルギーを注ぎ込める空間。今後もその方針に変わりはありません。現在行っている研究は超高密度磁気記録媒体への応用をめざしたものであるので、自分の研究でコンパクトかつ大容量で省エネを実現できる記録媒体の設計指針を与えたいです。

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