COC+シンポジウム2019「COC+事業の総括とこれからの地域協働教育を考える」を開催しました

12月21日(土)、トラストシティ カンファレンス・仙台(仙台市青葉区)にて、地域協働教育推進機構主催のCOC+シンポジウム「COC+事業の総括とこれからの地域協働教育を考える」を開催しました。

今回のシンポジウムでは、これまでの5年間で推進した事業の報告と本事業の一環で取り組んだ地域協働教育としての課題解決型プログラムの報告をはじめ、2020年度以降の大学等における人材育成と、企業が成長する地域協働教育のあり方について、ご参加いただいた皆さまと一緒に深く考えました。

開会にあたり、主催者を代表し、東北学院大学の大西晴樹学長より、「日頃の連携に感謝し、地域を担う人材の育成と地域発展の力を持つ企業の成長支援を目的とした取り組みを継続して更なる発展をみせたい」と挨拶があり、仙台市経済局の遠藤和夫局長は、「連携して取り組んだ事業やイベントの成果、今後も連携した取り組みを行いたい」と述べ、続いて、文部科学省総合教育政策局からの祝辞が代読されました。

次に、地域協働教育推進機構の松﨑光弘上席COC+推進コーディネーターより、「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業の5年間の事業報告として、あらためて本事業の目的と概要、5年間の成果である教育プログラム、キャリア支援、FD/SD等の効果、就職率、実施回数等の定量的な説明を行いました。

シンポジウムは、パネルディスカッション、ワークセッション、共有と総括の順で行われました。

パネルディスカッションには、今年の夏に課題解決型プログラムに取り組んだ東北学院大学経営学部3年の高橋ひな子さん、課題解決型プログラム受入企業の三養水産株式会社の辻尚広代表取締役、インターンシップコーディネート機関の一般社団法人フィッシャーマンジャパンの松本裕也氏がパネリストとして登壇しました。「課題解決型プログラムの実践」をテーマに、高橋さんの取り組んだプロジェクトと学びや学生にとっての価値の報告、受入企業としての成果と意見、コーディネート機関としての仕掛け等を伺い、フロアの参加者を巻き込んだ討論を行いました。

ワークセッションでは、「これからの地域協働教育を考える」をテーマに、参加した大学関係者、企業関係者、学生がテーブルを囲み、この事業の意味や価値、この事業の先に何を継続・発展させるべきかについて、ディスカッションを行いました。共有と総括では、テーブル毎のワークの結果を共有し、参加した学生から、「プロジェクトの認知を上げるために関係機関等が頑張っていかなければならない」等が話されました。それを受け、地域協働教育推進機構の阿部重樹機構長が総括を行いました。

最後に、COC+参加大学を代表して聖和学園短期大学の鳴海渉学長より「これまでの連携に感謝し、今後の連携に期待する」との閉会の挨拶が行われました。

シンポジウムには、COC+参加大学の教職員・学生の他、自治体・企業等の参加者も含め、満席となる100名の参加がありました。参加者からは、「高橋さんの最後のメッセージ『大人達が本気で学生に期待しているのか』という言葉がささった」「沢山の人が、この事業を通して地域や人について考えていることを知れて嬉しかった」「大人の本気に触れられて良かった」等の感想があり、5年間にわたる本事業を総括し、これからの地域協働教育について深く考えるシンポジウムとなりました。
開催要項はこちらをご覧ください。

シンポジウムの様子は東北学院大学公式ホームページでも詳しく紹介されています。