情報通信技術で未来を拓く
IoT (Internet of Things) の言葉が示す通り、さまざまな機器やモノそして人がインターネットでつながり、私たちの生活はより便利に、より多様になり、そしてより豊かな社会をめざしてこれらを活用した新しいことが生まれています。インターネット上には膨大な情報データが流通しており、情報を活用するユーザーは場所や時間のストレスを感じることなく、インターネットを行き来する情報を取り出したり、相手方に届けたりすることができます。
これら情報流通の根幹を支えるのが情報通信技術です。通信技術は社会が求める情報流通の高速化、大容量化を実現してきました。その代表として携帯電話の進化を例に挙げると、1G(第一世代)初期の携帯電話は単なる音声通話の機能でしたが、2Gでは通信のディジタル化やテキストメール機能の付加、3Gではビデオ通話の実現、さらに4Gでは常時オンラインによるデータのやり取りなど、通信端末としての利便性を飛躍的に向上させてきました。そして今、5Gではより高速・大容量の通信による新しいIoT社会のかたちが期待されています。
この間、通信容量は約10万倍増加しました。情報通信ネットワークは、電気、光、そして電磁波の要素技術を駆使し、この進化を実現させてきました。そして、今後もこの歩みを止めることはできません。このような情報通信技術に興味のある皆さん、新しい通信の可能性開拓に向け、共に取り組みませんか?

教員から

学生から
情報基盤工学科2年
瀬戸 彩花さん(宮城県/古川高等学校出身)
数学や哲学のように、高校生の頃から物事を論理的に考えることが好きだったのですが、プログラミングに本格的に興味を持ったのは大学に入学してからです。基礎を学んでいくうちに筋道を立ててプログラムを設計し、組み立て、実行する流れに数学と共通していると感じ、徐々におもしろいと思うようになりました。ソフトウエア開発演習では、1年次に学んだプログラミング言語を基に既存のモデリングソフトを活用して3Dのオブジェクトを制作。動画作品として他の学生の前で発表する機会もありました。プログラミングコードは一つのミスが全体のエラーにつながるため、エラーが出たらどこが間違えているのかを探さなければなりません。そのミスを見つけ出し、問題なく動作させられたときの達成感が、プログラミングの魅力だと思います。ゲームやアニメーション制作にも興味があるので、今後はグラフィックを中心に知識を深めていきたいと考えています。
※2020年当時の内容です
情報基盤工学科
川又 憲 教授
情報基盤工学科では、情報技術者としての基本となる情報数理学や情報工学の基礎をベースとして、データサイエンスやAIなどに応用するためのアルゴリズム論やソフトウエア開発などの各種情報利活用技術について学習します。また、情報流通のための通信システム工学、インターネット工学など情報通信技術について学習することが可能です。本学科では進化の激しい情報分野で活躍するための確実な情報技術を身に付けられるよう、カリキュラムを構成しています。