アメリカ文化を通して「人」を見つめる
アメリカ文化というと皆さんは何を連想しますか。ファストフード店、飲み物、食べ物、洋楽、ハリウッド映画、アメリカン・コミックなど、アメリカ文化は、私たちの身近に存在していることが分かると思います。それぐらいアメリカ文化は、日本、そして世界中に大きな影響を与えてきたといえるでしょう。総合人文学科では、「アメリカ文化論」および「アメリカ・キリスト教史」の講義を開講しています。アメリカ文化の成り立ち、および、その精神的基盤としてのキリスト教の歴史を学ぶことで、アメリカ文化を一層深く理解することができます。さらにアメリカ文化との比較を通して、日本文化についても客観的に理解できるようになるでしょう。

学科長から

学生から
総合人文学科3年
鈴木 颯太さん(宮城県/仙台育英学園高等学校出身)
もともと西洋絵画を見るのが好きでしたが、1年次に受けた「芸術論」の授業で芸術のおもしろさに触れ、本格的に勉強しようと思いました。特に興味があったのは、「メメント・モリ(死を想え)」を題材としたヴァニタス画や仏教絵画の九相図などですが、以前テレビで特集されていたキース・ヘリングの独特の祭壇画に衝撃を受け、現代アートと「死」の関係を深めようと考えるようになりました。カラフルなマリリン・モンローの二連画や、センセーショナルな報道記事を基に死を描いた「死と惨禍」シリーズで有名なアンディ・ウォーホルについて研究しようと思ったのも、その流れからです。また、調べていくうちに彼のユニークなキャラクター性にも魅力を感じるようになりました。ウォーホルが「死と惨禍」の中で、アメリカ社会の日常の延長にある「死」とどのように向き合おうとしたのか、これからさらに深めていこうと思います。
※2020年当時の内容です
総合人文学科長
川島 堅二 教授
総合人文学科の教育理念は、キリスト教に基づく人間形成を中心に、古今の書物との対話を通して現実世界との関わりを問い直しながら問題発見・解決能力を養い、他者との相互理解・共生を可能とする人材の育成にあります。総合人文学科は、思想・哲学、文化・芸術、宗教・神学の3分野を総合的に学ぶことによって、変動著しい現代社会を能動的・主体的に生きることができる人材の育成を目指します。
本学科は少人数教育の利点を活かして、4年間を通して学生の読む力、書く力、対話し論じる力を養成します。特に、既存の知識の習得にとどまらず、学生が自ら問いを発して問題を発見し、その解決策を見出していくプロセスを重視しています。
汎用性に富む真の教養を身に付けたい人、読むことや書くことの好きな人、豊かなコミュニケーション能力を養いたい人を歓迎します。