【国際教養学科】名古屋国際関係合同ゼミナールに三須ゼミが参加しました
2026年01月08日
12月14日、愛知県立大学 長久手キャンパスにて「第47回 名古屋国際関係合同ゼミナール」が開催されました。この報告会は愛知県内の大学を中心に、計8つの大学が集まり、国際関係に関する多岐にわたる研究成果の発表が行われました。会場では気候変動や移民問題、さらには食の安全保障を支えるコールドチェーンなど、現代社会が直面する多角的なテーマについて熱い議論が交わされました。そのなかで、私たち東北学院大学・三須ゼミは「ジーンズから見える世界」と題し、身近なファッションアイテムであるジーンズを切り口とした国際関係の変遷について研究報告を行いました。
本研究において私たちが立てた問いは、なぜアメリカ発祥の仕事着であるジーンズが日本で独自の文化として発展したのか、そして、本来は新品が良いとされる衣服の世界において、なぜ故意にダメージを加えた「ボロ(ヴィンテージ)」が価値を持つのかという点です。これらの謎を紐解くと、そこには単なる流行の変化だけではなく、実は日米の政治・経済関係が深く関わっています。私たちはジーンズの歴史を手がかりに、日本への定着過程や「ボロ」が好まれる理由を分析し、それがグローバルな諸問題に対して何を問いかけるのかを考察しました。
論文の構成は、①国産ジーンズの誕生、②日米貿易摩擦の落とし子としての国産ジーンズ、③ジーンズの世界から見えるもの、の3章立てとし、各章の深掘りを行いました。ゼミ生同士で担当を決め、前日まで密に連絡を取り合いながら、原稿とパワーポイントの作成・修正に膨大な時間を費やしました。初期の段階では論理の飛躍も多く、三須先生からは何度も修正のご指摘をいただきましたが、その度に議論を重ね、発表前日にようやく納得のいく形に仕上げることができました。迎えた本番では、想定質問を事前準備していたことで、質疑応答にも滞りなく対応でき、発表を成功させることができました。教員の皆様からもご好評をいただき、懇親会では他大学の学生から「ジーンズというテーマが非常に面白かった」と声をかけていただいたことが印象に残っています。
また、今回の合同ゼミを振り返り、何よりも心に残っているのは学問を通じた「繋がり」です。仙台から遠く離れた名古屋の地で、私たちと同じように夜遅くまで資料を作り、自分たちの研究を必死に伝えようとする他大学の学生たちの姿に、強い勇気をもらいました。また、他大学が発表していた日米関係の議論も、私たちのジーンズの研究と決して無関係ではありません。全く異なるテーマでも、どこかで互いの研究が繋がり、一つの大きな世界を形作っている。そのことに気づいた瞬間、学問の本当の面白さと、世界が密接に関係し合っているという事実を肌で感じることができました。
最後になりますが、このような貴重な経験の場を与えてくださった合同ゼミ運営の皆様、そして未熟な私たちを最後まで付き合い、粘り強く、熱心にご指導くださった三須先生に心から感謝申し上げます。発表を成功させるために試行錯誤した経験、一つの物事を深く掘り下げる力、そしてチームで一つのものを作り上げる大切さは、これからの大学生活や、社会に出てからの活動において間違いなく大きな糧となります。この合ゼミで得た学びを胸に、これからも現状に満足することなく、広い視野を持って学び続けていきたいと考えています。
文責:作間、菅井、渡部