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東日本大震災時、閑上港からの避難・誘導 体育会ヨット部の2学生、学生特別表彰を受ける

2011年11月09日

 3月11日、東日本大震災の発生したまさにその時、本学ヨット部は名取市閑上港湾内で、東北大学ヨット部と春期合同練習を行っていました。当時、艇に乗っていた本学ヨット部の主将・三浦奈津紀(経営学部経営学科3年)さん、副主将・小林文恵(教養学部地域構想学科3年)の2人は、海上の変化と陸上の状況から巨大地震であることを察知し、三浦さんの判断で全艇・全員に陸上に退避するよう指示、全員が自家用車やバイクに分乗して閑上のヨットハーバーから内陸部を目指しました。このまま名取川を越えて仙台・泉方面に向かうのは危険だと感じた2人は、平地である名取駅付近も危険と判断、さらに内陸部の高台、仙台カントリークラブを目指しました。その後、午後7時過ぎになって避難した高台までは津波の恐れがないことを確認、安全を確保しながら仙台市街地を迂回して泉に向かいました。
 合同練習していた東北大ヨット部を含めたヨット関係者全員が無事に避難できたのも、宮古市出身の三浦さん、小林さんが小さいころから「地震がおきたら津波が来る。すぐに高台に逃げろ」と教えられ、防災訓練をしていたからだと語りました。
 この勇気ある判断と行動に対して、11月9日、泉キャンパスでの学長礼拝のあと、学生特別表彰が行われました。表彰は、本学の建学の精神を理解し学業のみならず、社会的貢献などにおいて優れた働きをした学生および学生団体に贈られるものです。
 震災当日、安否確認で連絡を取り合ったヨット部の大久保寿人監督も駆けつけての授賞式でした。

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星宮学長から学生特別表彰を受ける三浦さんと小林さん

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学生特別表彰を受けた、左からヨット部主将三浦奈津紀さん、副主将の小林文恵さん

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