東北学院大学

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京都大学の小出裕章氏 講演会が盛会のうちに終了~福島原発事故に関して、若い人たちに対するお詫びと期待~

2012年12月10日

 121210-2_6.jpg12月8日、京都大学原子炉実験所助教であり、放射線計測、原子力安全を専門と
する小出裕章氏の講演会が行われました。
 当日は、本学の学生のみならず県内外から幅広い年代の人が来校。会場となった土樋キャンパス6号館601教室は用意した500席が埋まり、原発問題への関心の高さを伺わせました。 
 講演に先立ち、星宮望学長より「震災以降、本学では復興支援を数多く行ってきたが、原発事故について腰を据えて向き合う機会が不十分だった。今回は、これまで我々の耳に届いてこなかった興味深い話が伺えると思いワクワクしています」と挨拶。続いて、佐々木俊三学長室長より、小出氏の紹介と講演が実現するまでのいきさつなどについて話がありました。
 「福島原発事故に関して、若い人たちに対するお詫びと期待」と題した今講演会では、小出氏が冒頭で「私は原子力の旗は振りませんでしたが、原子力の場にいる人間の一人として事故を防げなかった。特に若いみなさんにお詫びいたします」と陳謝。その後、データに基づいた原子力の危険性や福島の原発事故の実態、未だに続く事故の危機的状況、そして問われるべき東京電力と政府の責任などについて訴え、「日本は原子力発電から即刻抜けるべきだ」と述べました。
 約90分の講演終了後は30分間の質疑応答へと移り、学生を中心にさまざまな質問が投げかけられ、小出氏は一つひとつに対して丁寧に回答。講演終了後も、小出氏を囲んで質問を行う学生の姿が見られるなど、充実した講演会となりました。

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