東北学院大学

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公開国際シンポジウム「日中韓周縁域史研究ことはじめ」開催

2012年12月20日

 東北学院大学アジア流域文化研究所と東北学院大学博物館の共催による公開国際シンポジウム、「日中韓周縁域史研究ことはじめ」が、中国と韓国の研究者を招聘して、12月15日に土樋キャンパス押川記念ホールで開かれました。

 121220-3_7.jpg講演に先立ち、アジア流域文化研究所の谷口満所長が「我々は日中韓の周縁域史について研究を進め、最終的には宗教文化構造を問題にしたいと考えている。今回は、『ことはじめ』と題して、日中韓の周縁域史研究がどのように進展しているか、その現状を専門の先生方に話していただこうと企画した」と趣旨を説明。

 日本は仙台を中心とする東北地方、中国は重慶を中心とする長江の上流域、韓国は栄山江流域を中心とする西南部の周縁域史それぞれについて、中国重慶師範大学の管維良先生と蒋剛先生、本学の熊谷公男先生が講演を、韓国江陵原州大学校の崔英姫女史と本学の佐川正敏先生が座談を行いました。

121220-3_6.jpg 国際シンポジウムならではの通訳を介しての講演、座談による約4時間ものプログラムを終えて、閉会の講話に立った本学博物館の辻秀人館長が「中国、韓国から研究者の皆さんに来ていただき、会を催すことができて幸せに思う。これからも、中国、韓国の研究者と周縁域史研究を考えて行きたい」と述べました。最後に、谷口所長が、「これはタイトルにある通り『ことはじめ』であり、事業はこれから3-4年と続きますが、終わる頃には我々年寄りは、もういないかも知れません」と笑いを誘ったうえで、だからこそ後進、若手研究者の育成が必要であり、そのためには皆さんの理解と協力が是非とも必要ですと呼びかけ、今後の展開を期待する客席から大きな拍手が送られました。
 

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