音楽の力でたくさんの人々に感動と勇気を!② イェール大学・ジュリアード音楽院 東日本大震災被災地訪問コンサート開催
2013年06月21日
翌日4日、被災地アウトリーチプログラムとして、鈴木雅明氏をはじめ、イェール大学とジュリアード音楽院の学生らは、前日の疲れを見せることなくバスで石巻市へ移動。本学学生もサポート役として同行し、最初に訪れた「こもれびの降る丘 遊楽館」において、震災時の石巻市内の様子や門脇小学校鈴木洋子校長の証言を収録したDVDを観賞しました。その後、津波の高さを実感するために沿岸部にある日和大橋を渡り、鑑賞したDVDに登場し現在は閉鎖されている門脇小学校の前を通過して、門脇中学校に向かいました。
石巻市日和山の高台に建つ門脇中学校には、門脇小学校の児童が場所を借りて勉強に励んでいます。一行は中学校に到着後すぐに全校生徒が待つ体育館に入り、生徒たちの歓迎を受けました。今泉良正校長先生の歓迎のあいさつに応え、鈴木雅明氏があいさつ、学生たちはリハーサルなしで、昨夜のコンサートで演奏した「ロ短調ミサ」を披露し、続いてイェール大学合唱による黒人霊歌が歌い上げられました。
約40分のコンサートでは、目の前で古楽器を使い奏でられる美しい旋律と、素晴らしいハーモニーの歌声に、児童・生徒たちは思わず引き込まれ背筋がピンと伸び、その顔は、驚きと喜びに満ちていました。
今回の宮城での2日間を無事に終えた鈴木雅明氏は、「昨日のコンサートはとても素晴らしかった。そして今日は門脇小学校の映像を見せてもらい、皆さんがどれほど大変なことに直面したのかを目の当たりにできました。わずかな時間でしたけれど、私と学生たちにとって大変有意義な時間を過ごさせていただいたと思っています」と感想を語ってくれました。
門脇中学校でのコンサートを終えた一行は、次の公演先である京都へ移動し、6日の大阪市、そして9日にはシンガポールでの最終公演に向け、石巻市をあとにしました。
▼6月4日 アウトリーチ