教養学部の金菱清教授と大澤史伸准教授が執筆 『反福祉論―新時代のセーフティーネットを求めて』(ちくま新書)刊行
2014年09月16日
本学教養学部地域構想学科の金菱清教授と大澤史伸准教授が執筆した『反福祉論―新時代のセーフティーネットを求めて』(ちくま新書)が刊行されました。
福祉は財政的にも限界に達している一方、さらなる拡充を望む声は根強くあります。ではどうすればよいのでしょうか。
本書では、不法占拠者や生活困窮者、災害被災者、ホームレスなど、福祉の制度から漏れてきた人びとが、公助に頼らず自助・共助によって展開する生き生きとした暮らしを検証し、制度に替わるセーフティーネットの仕掛けを発達させてきた彼らの生き方に学び、「反福祉」の考え方を提唱。
制度にがんじがらめになっている福祉の現状に警鐘を鳴らし、誰もが生きやすい社会を構想する啓示の書となっています。
金菱清/大澤史伸『反福祉論―新時代のセーフティーネットを求めて』(ちくま新書)
《目次》
はじめに―いまなぜ反・福祉論が必要か
第1部 現代の「忘れられた日本人」-制度外の人びとによる生活保障
第1章 「飛行場」に住まう在日コリアン
第2章 福祉版「シンドラーのリスト」
第3章 大津波における「ノアの箱舟」
第4章 ドヤガイのスピリチュアル・ケア
第2部 福祉制度に替わるセーフティーネット
第5章 ホームレスとしてのイエス・キリスト
第6章 福祉に挑むドン・キホーテ
第7章 生きられた法
おわりに 制度から実践へ
あとがき