第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム(仙台)「環太平洋地域の津波災害痕跡・経験と知恵の継承」開催
2015年02月12日
この度の第3回国連防災世界会議パブリック・フォーラム(仙台)の1セッションとして、「環太平洋地域の津波災害痕跡・経験と知恵の継承」と題するシンポジウムが開催されます。
東日本大震災から4年が経って被災地は復興途上にあります。当シンポジウムでは、環太平洋地域を対象として、過去の津波災害を、伝承、記録、痕跡から紹介するとともに、災害の痕跡調査が行われた事例について、さまざまな分野の研究を総合化した検証を行います。
前半は津波発生のメカニズム、古津波による災害、環太平洋各地の津波痕跡、明治三陸津波被害の詳細調査の紹介、アイヌの津波伝承など7件の報告、後半はパネルディスカッションによる意見交換が行われます。
そのなかで、本学教養学部の松本秀明教授(地域構想学科)は、「仙台平野の弥生時代・平安時代の津波痕跡」と題する報告と総括を。報告では、仙台市若林区の沓形遺跡(くつかたいせき)で2006年から2010年まで実施された弥生時代の水田遺構の発掘調査に関連して、当時の水田耕作土を直接覆う層厚2~5㎝の「砂の薄層」の分析や調査から、同堆積物を「津波堆積物」と判断するに至る考察の過程を中心に紹介します。
そのほか、本学教養学部地域構想学科の菅井 茜さん(4年)が、自身の卒論成果を中心に「仙台平野中央部における古津波堆積物と浜堤構成砂の粒度組成」と題するポスター発表を行います。
ぜひ、皆さまのご参加をお願いいたします。
第3回国連防災会議パブリック・フォーラム(仙台)
「環太平洋地域の津波災害痕跡・経験と知恵の継承」
主 催:仙台市教育委員会
日 時:2015年3月14日(土)9:30~16:40 (開場 9:10~)
場 所:AER(アエル)21階、TKPガーデンシティ仙台 ホールA
定員300名 (一般公開・入場無料)
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- 東北学院大学教養学部地域構想学科 松本研究室
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