「平成26年度 東北学院大学 卒業式」盛大に挙行
2015年03月27日
3月24日、「平成26年度 東北学院大学 卒業式」が仙台市体育館において挙行、賛美歌や聖書朗読などの卒業記念礼拝に続いて、大学院、学部ごとの学位記授与、そして成績優秀者などを表彰する特別表彰が行われました。
松本宣郎学長は、東日本大震災の影響で平成23年度の入学式を挙行できなかった卒業生に“入学おめでとう、そして卒業おめでとう”と第一声を発し、大学での学びの蓄積が卒業後に働く現場で必ず大きな武器となること、そして民族や国家間で平和な状態が保たれなくなっていることにも触れ、「聖書の教えは東北学院を巣立つ皆さんには特に力強い支えとなります。身につけた専門的知識、聖書の言葉がよく生きよう、隣人を愛し、地の塩として、世の光として、世界を正しい方向へ導くよう働こうと決意する皆さんのよりどころになるでしょう。厳しい社会へと旅立ってゆかれる皆さんの力強い歩みと明るい未来が開かれることを確信しています」と告辞を述べました。
卒業生総代として文学部英文学科の千葉京子さんは「入学した4年前は東日本大震災の被害の大きさを前に呆然とし、大学生活を迎える喜びを感じることもはばかれる状況でした。およそ一ヵ月遅れでスタートした大学は、学びの過程を自分で組み立てられる場所でしたし、授業以外のサークル活動やアルバイトを通して自分の視野が広がっていくことを実感した人も多いと思います。本日、大学生活の最後を迎え、大学で得た貴重な出会い、経験を活かし、これからも日々精進を重ねていくことを誓い、それぞれの夢に向かって“地の塩、世の光”という言葉を胸に刻みしっかり歩んでまいります」と語りました。
その式典終了後、本学と株式会社楽天球団のコラボレーションによる「卒業生応援特別企画」というサプライズがプレゼントされました。今年の卒業生は震災によって入学式ができなかった学生たちでした。はじめにさとう宗幸氏、大友康平氏、山寺宏一氏、岸孝之氏という本学同窓生からのビデオメッセージが上映され、「入学、そして卒業、おめでとう!」とお祝いの言葉が贈られました。続いて東北ゴールデンエンジェルスによるパフォーマンスと株式会社楽天球団の立花陽三社長による講話など、多彩なプログラムで入学式のなかった卒業生を盛大に送り出すことができました。
また、卒業生一同は場所を土樋キャンパスに移動し、学位記と卒業記念品などを受け取り、大学院38名、学部生2,614名、合計2,652名が本学から巣立ちました。