東北学院大学

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東北版シェイクスピア劇、初のロンドン公演で大きな手応え

2019年08月26日

 本学教養学部の下館和巳教授が主宰する劇団シェイクスピア・カンパニーが、8月7日~10日にロンドンのタラ劇場で公演を行いました。演目は「アイヌ旺征露(オセロ)」、シェイクスピア原作の「オセロ」の背景を幕末の北海道に移した翻案作品で、劇団は昨年から北海道のアイヌ民族の舞踊集団と合同で本作品の上演活動を行ってきました。今回は本場英国それもロンドンでの公演ということで、原作をよく知る観客からどのように評価されるか、大きな緊張を抱えての挑戦となりました。しかし下館教授と長年親交のあるタラ劇場の芸術監督ジャティンダ・ヴァ―マ氏の強力なサポートのもと、会場は連日満員の盛況ぶりで、上演後にはたくさんの熱い反応を受け取りました。
 下館教授は、数々の有識者より「想像力に富んで、大胆で、挑戦的な作品」「1860年代の日本という時代背景のなかで『オセロ』の筋に忠実であることが面白い」などのコメントをいただき、立ち上げから25年以上取り組んでいる活動のコンセプトに手応えを感じるとともに、東北版のシェイクスピア劇を使って自分たちの地域文化を世界に発信できるという大きな可能性を見出すことができたと語っています。
 また参加した劇団員ひとりひとりにとっても大きな成長の機会となりました。渡航にあたって様々な形でご支援をくださった方へこの場を借りて感謝申し上げます。

レポート シェイクスピア・カンパニー 阿部路子

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タラ劇場前景

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オープニングの婚礼場面

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ヴァ―マ氏の指導を受ける主演の水戸貴文

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ヴァ―マ氏と下館教授
 

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学院大卒業生では唯一の出演者
加藤捺紀

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集合写真
 

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現地でのミーティング風景