東北学院大学

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東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱清編 『永訣 あの日のわたしへ手紙をつづる』(新曜社) 1月30日刊行

2021年01月29日

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 東北学院大学震災の記録プロジェクト(教養学部地域構想学科・金菱清ゼミ)の作品が2021年1月30日上梓されます。
 2012年『3.11慟哭の記録』、2017年『悲愛-あの日のあなたへ手紙をつづる』、そして今回2021年『永訣-あの日のわたしへ手紙をつづる』の刊行によって三部作の完結となります。被災者が自らの記憶を呼び覚まし、声なき方の言葉を紡いで書き下ろした31編の貴重な記録です。


『永訣 あの日のわたしへ手紙をつづる』
「拝啓 あの日のわたしへ。どうかこの手紙が届きますように。未来の私を信じて幸せであるために」―東日本大震災から10年。31通の声なき声の言葉―

目次
まえがき※ 
Ⅰ.ご遺族として
父の決断を尊重し続けていきたい 目黒紹
どうかこの手紙を信じてください 佐藤美香
拝啓十五だった私へ 佐々木奏太
十年の歳月は忘れられない 佐藤せつ子
おばあちゃんが一番近くにいてくれる 大沼英莉
生かされている自分に感謝 茂木加代子
後悔しない生き方を 新野夢乃
女房を探した35日 荻原哲郎

Ⅱ.家族として
今すぐ石巻へ車を走らせて‼!  高橋匡美
3.11にとらわれなくていい 千葉颯丸
子どもたちと共に 牧野輝義
あの時、覚悟を決めた君へ 牧野大輔
頑張り屋の私へ 牧野陽紗
おかあの写真を忘れずに 牧野駿史
一期一会を胸に、出会いの一瞬を大切に 古田由美
恐怖で夜も眠れなかった私へ 古田真季
35歳のわたしへ。愛をこめて 中村美紀
みーへ。あなたのままでいい 中村天海

Ⅲ.原発災害に向き合う
当たり前を過ごす私に忘れて欲しくないこと 佐藤雪音
原発事故に翻弄される前の私へ 牛来キミヨ
心が満ち足りていたあなたへ 鈴木豊子
自主避難したからこそ、得られたもの 青木秀正
心のどこかにいつも浪江町が 小野田恵佳

Ⅳ.地震・津波に向き合う
私が見たかった景色 菅原風花
彷徨える十年前の君へ 雁部那由多
生きてきてくれてありがとう 引地鳳桐
震災が人生の分岐点 佐藤広一郎
大事な思い出が一瞬で海の底に 西城皇祐
いま一緒にいる時間を大切にしてね 佐藤美南
今の私は東日本大震災からつながっている 平塚宏美
知恵を絞れば苦しみを乗り越えられる 松宮健一
あとがき※

※「まえがき」「あとがき」は新曜社サイトで確認できます。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b556663.html

『永訣-あの日のわたしへ手紙をつづる』
東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱清編
刊行 2021年1月30日
発行 新曜社  
ISBN:978-4-7885-1705-9
四六判
定価 2,200円(税別)