東北学院大学

新着情報

旧統一協会の問題に関する大学宗教主任会のメッセージ

2022年10月18日

本学の在学生、その保護者、および受験生の皆様へ

― 旧統一協会の問題に関する大学宗教主任会のメッセージ ―

東北学院大学 大学宗教主任会

 今夏、安倍晋三元首相が銃撃を受け暗殺されるという大変痛ましく、衝撃的な事件が起きました。連日マスメディアにより「世界平和統一家庭連合(以下「旧統一協会」※注と表記)」の問題が取り上げられ、旧統一協会と政治家たちとの深いかかわりや、霊感商法がもたらす巨額献金による家庭崩壊の事例、団体名を伏せて行われる勧誘方法などが次々と明るみとなりました。

 東北学院大学のキリスト教活動を担う私たち大学宗教主任会は、在学生およびその保護者、教職員、本学への進学を考えている受験生やその保護者の皆さんに、旧統一協会など様々なカルト団体の宗教活動への注意を喚起すると共に、これらの団体の教理が、本学の「建学の精神」の基となる「福音主義キリスト教」とは異なるものであることを改めて確認いたします。

 特に、旧統一協会は、韓国人教祖文鮮明を救世主として崇拝する、20世紀に登場した新宗教です。キリスト教は一般に、教派的な違いを超えて、聖書のみを経典としているのに対し、旧統一協会は聖書よりも『原理講論』を経典として重んじています。福音主義キリスト教では「救済はイエス・キリストによって無償で与えられる」と理解していますが、旧統一協会では「救済の条件」として様々な物品を日本人信徒らに法外な金額で「献金」の名目で販売(いわゆる「霊感商法」)しています。

 東北学院大学は毎年、入学時のオリエンテーション期間にすべての新入生に、カルト団体の活動に注意喚起を行うと共に、カルト団体、またその関連団体の活動を、学生の課外活動として学内で行うことを許していません。ですから、学内において少しでも「怪しい」と思った場合、大学宗教主任たちに連絡し、相談してください。

 私たち大学宗教主任会は、旧統一協会をはじめ、「キリスト教」を装って行われる宗教活動や勧誘活動に対し、今一度、注意を喚起するとともに、日々の授業や聖書に基づく大学礼拝を通して、東北学院大学の建学の精神を堅持し、福音主義キリスト教の理解を学生およびその保護者、教職員、そして地域社会の皆さんに伝えていきます。

※注 マスメディアではしばしば「旧統一教会」と表記されますが、どちらも旧「世界基督教統一神霊協会」を示します。

【お問い合わせ先】受付フォームはこちら